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un minuto di silenzio

 書くことにした。

 WOWOWでも放送があったはずの試合中に卒倒した22歳の若きスペイン人サッカー選手が、回復することなく亡くなった。死去を報じるガゼッタの記事の小見出しに「moglie incinta」とあった。あと一月半ほどで父親になる予定だったらしい。僕は不勉強ゆえこのアントニオ・プエルタという選手のことは知らないのだけれど、にもかかわらず、なんともやりきれなく、やけにへこむ。僕がときおり口ずさむことのあった歌の一節を彼の御霊に捧げたい。Todo el mundo esta' llorando, el gran Antonio murio'... そして、一分間の黙祷を。
by mono_mono_14 | 2007-08-29 21:19 | 雑/quotidiana | Comments(0)

バルトークのミクロコスモス

 少子化と言われる昨今は少し事情は違うのかも知れないけれど、僕が子どもの頃、子どもはもっとたくさんいたわけで、近所に何人かはピアノを習っている子がいたりして、土曜日の昼下がりなどには、たどたどしかったり上手だったりする練習の音がどこからか聞こえてきたものだった。僕はピアノをやったことがないのでさっぱりわからないが、赤のバイエルンとか緑のブレーメンとかで運指を練習するらしいこと、そしてその過程でひとりまたひとりと挫折していくらしいことは知っている。
 中沢新一の『ミクロコスモス』を読み、バルトークの編んだ「ミクロコスモス」というピアノ楽曲集があることを知った。それは、もともと子どものためのピアノ練習曲としてつくられたそうで(実際に今も練習曲として使われたりもしているようだけれど)、確かに、曲と言うよりはスケーリングのようだし、ひとつひとつが短い。しかし、それを順々に聴いていると、何とも言えない奥行き、空間的な広がりが感じられてくる。そもそも、やたらと翳りのあるメロディばかりで、僕が子どもの頃、窓越しにうすらぼんやりと耳にしていたピアノ練習の旋律とは、ずいぶんと趣が違う。率直に言って、好きだ。
 中沢の『ミクロコスモスI』の「短い序曲」(まえがき)によれば、この短い旋律群にはバルトークの音楽的エッセンスが凝縮されて注ぎ込まれているのだと言う。僕はバルトークをきちんと聴いたことがないわけだけれど、もし、この153のささやかな星々からなる小宇宙がバルトークの神髄であるならば、僕はバルトークを聴いてもいいな、と思った。そう思った時に、どの作品に手を伸ばせばいいのかは皆目わからないわけだけれど。よって、しばらくは、この小宇宙をぼんやりとたゆたうことにする。ちなみに、僕が聴いているのはこれ

※蛇足注:いちおう書き添えておくと、バイエルンもブレーメンもドイツのサッカーチームで(ブレーメンは地名のままだが)、バイエルンのユニフォームが赤、ブレーメンのユニフォームが緑をそれぞれ基調としている。それがここで登場したのは、言うまでもなく、「赤のバイエル」と称されるピアノ練習教本にちなむ駄洒落だ。すまん。ついでに蛇足を書き連ねれば、「赤のバイエル」ふうに言うとすれば、このミクロコスモスは「藍のバルトーク」とでも呼びたい感じがする。
by mono_mono_14 | 2007-08-21 13:05 | 音/musica | Comments(0)

妄想版ナポリの裏路地散歩(残暑お見舞い3)

 人を外見で判断してはいけないとされている。であれば、声でなどなお判断してはいけないのだろう。しかし、この声は迫力がありすぎてこわい。にらまれたら生きて行きにくそうな裏の世界を取り仕切っている顔役のような声だ。姐さんだ。ところが、ジャケ写が本人なら、情熱的で気は強そうではあるけれど、とてもこの声とは結びつきそうにないチャーミングな顔立ちだ。もっとも、人を外見で判断してはいけないとされているのだけれど。
 Pietra Montecorvino『Napoli mediterranea』。経路はたどれなくなってしまったが、なんでだかこのアーティストの情報に辿りつき、試しに覗いたAmazonに在庫があった。
 プレイボタンを押せば、いろいろな意味で翳りのあるナポリの裏路地に入り込む。まどろむ昼下がりの、あるいは風そよぐ暮れなずむ、そんな感じのナポリ。行ったことはないわけですが。
 演奏の端々にアラブやアフリカが薫る瞬間がある。このアルバムにも地中海ミックスな音が響いている。ド民謡かパヴァロッティのネタとしてしか聴いたことのない「O Sole Mio」が実にかっこよく演られている。

 ナポリの人だと思っているのだけれど、ライナーがフランス語と英語で書かれている。なぜイタリア語はないのだ。どうやらフランス盤が届いた模様。Amazonの仕入れ方がおかしいんじゃない?
by mono_mono_14 | 2007-08-19 22:40 | 音/musica | Comments(0)

妄想版地中海の宴(残暑お見舞い2)

 お店の人がフレンドリーで、オススメを訊いたりした時に逃げないというのは、ものすごく大事というか素敵なことだと思う。そんなわけで(どんなわけで?)、昨夜、誰もが初めて足を運んだ汎地中海料理店(?)での暑気払いの宴は、素晴らしいものになり、僕は酩酊した次第。それもこれも菊間アナ風味の店員さんのおかげだ。勘定の半分を持ってくれた気前のいい友人のおかげもあるかも知れない。創作料理というよりは、各地のトラディショナルな料理をセレクトして軽くアレンジしている感じなのがよかった。最終的には8品くらい頼んだと思うのだけれど、そのどれもこれもが美味しくて、またワインが進む料理たちだった。僕らの食卓はスペインとモロッコの色合いが強くなり、かつてのイタリア語メイトの集まりとしては微妙にトラディトーリな景色ではあったのだけれど、地中海はそんな細かいことは気にしない懐の深さを備えて、あの辺りの文化をかき混ぜ続けているんだろうと思う。最後の最後をキャンティのグラッパにしたところが、僕のなけなしの伊コヒイキな誠意(?)だ。
by mono_mono_14 | 2007-08-18 11:18 | 味/buono | Comments(0)

妄想版アンダルシアの夕べ(残暑お見舞い1)

 残暑お見舞い申しあげそうに激しくかつ甚だしく暑い。その勢いを買って灼熱のアンダルシアへと飛んでみる。東京の蒸し暑い小部屋にいるままだけどな。行ったことないからアンダルシアが灼熱かどうかも知らないけどな。詳しくは近藤真彦に訊いてくれって古すぎるというかしぶすぎる。某所にて激賞されていたフラメンコを聴いてみているのであった。Estrella Morente『MUJERES』。例によって激賞を盲信して試聴もそこそこにお取り寄せだ。しぶいぞ、おれ。
 眉間にしわを寄せて熱情の限りを放散させるようなフラメンコも演奏されているのだけれど、そして、それはこの暑い極東の夕べにもふさわしいのだけれど、一方で、くつろいだ木陰の夕涼みのような演奏も披露されており、扇風機の風も心地よさを増す。表現の幅の広さにフラメンコの懐の深さを感じたりもし、ステレオタイプのイメージのうちに自らの体験をとどめておくことのもったいなさを思う。つまり、例えば、ビールのCMなんかで耳にしたジプシーキングスに「フラメンコ」というラベルを貼り付けて、そのまま好奇心の奥底に眠らせてしまうようなもったいなさだ(ジプシーキングスを責めるつもりは毛頭ないので誤解なきように)。J-POPを食わず嫌いしてるヤツが言っても説得力はないけどな。ついでに言えば、このアルバムに収められている楽曲をすべて「フラメンコ」と言っていいのかわからないけどな。
 ともあれ、このアルバムを満たしているのは、この上なくアコースティックでオーガニックな暑さの似合う音楽で、この度を超した暑さも少しだけ許せるような気がしてくるのであった。過言か。
by mono_mono_14 | 2007-08-17 17:49 | 音/musica | Comments(2)

公園を愛でてみる

Sta mattina dopo una faccendina ho fatto un giro dei parchi sotto il sole d'agosto.

 某所に書類を受け取りに行く。お使いだ。10時前に着き、10時に始まり、10時過ぎに終わる。たぶん、これは電子化と言うか、それ以前に郵送とか、そういうふうにできるはずだと思うけれど、なかなかそうなってくれない。うすうすお気づきの方もいるやも知れないが、そのまま会社へと向かう僕ではない。雲は多めながら立派な夏の1日、行き先付近の公園を回る。なんだかんだで3キロくらいは歩いたと思う。A公園は桜の名所、T公園は紅葉の名所、F庭園は薔薇の名所らしい。いずれも季節はずれゆえ、それらを愛でるわけにはいかないが、青々とした木々の緑、蝉時雨。抜ける風は明らかに涼しく、気持ちはまったりとしてくる。この芝生広場は寝てもいいのですか、だめですか、そうですか。え? 平日の午前中から芝生で寝ようと考えてるオトナがだめですか、そうですか。
 花の盛りは美しく、確かにその時期を狙って公園へ足を運ぶに値するとは思うが、同時に花の盛りは短いので、それ以外の季節も公園を愛でられる方がおトクだ。この「愛でられる」という可能形が「公園」にかかっているのか、「訪問者」にかかっているのかは、なかなかに奥深い設問ではあるが、今すぐに、誰にでもできるのは「愛でられる訪問者」になることの方なので、そうあるように努めたいと思う次第。今日もそれなりに愛でたつもり。メデラビリタを磨いてメデラリスタになろう。
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by mono_mono_14 | 2007-08-03 18:10 | 街/citta | Comments(2)

Un addio azzurro

Ho letto una notizia sul web che il mio primo diffensore nel mondo Alessandro Nesta ha dichiarato che non si mettera' mai la maglia azzura. Mi ha scioccato.

 おおお...。たまたま覗いたガゼッタのトップニュースでネスタが代表を引退するつもりなことを知った。ショックだなー。98年ワールドカップに始まり、でかい大会はたいていケガで棒に振ってしまった。2000年のEUROくらいだ。2010年は遠すぎたのか。ショックだなー。
by mono_mono_14 | 2007-08-02 00:54 | 蹴/calcio | Comments(0)