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『松永真、デザインの話。+11』

In un libro sui lavori di un grafico ho trovato tante cose di importante ed interessante. Per esempio, come cominciavano i progetti, cosa pensava il grafico, che dicevano i clienti, ecc. Sara' importante che le storie dietro i progetti si sono conosciuti cosi'.

 松永真の『松永真、デザインの話。+11』は、先年、急逝した田中一光の『田中一光自伝 われらデザインの時代』(白水社刊(白水Uブックス))みたいな本。田中一光を悼む文も載っている。自分のシゴトのいくつかを、狙いや意義、苦労話や達成感を添えながら綴っている。ちょっと正論に寄り気味なところもあるけど、やっぱり現場のライブ感がありおもしろい。ありがたいことに、文章だけでなく、そこで取り上げられている具体的なデザイン作品の写真が掲載されている。見たことあるものがたくさんあり、へえ、これも、えっ、それも? みたいな感じ。目次と図版のページだけでも立ち読む価値あり。

 雑誌のロゴや商品のパッケージなどのデザインは、これまでは、どちらかと言えば知る人ぞ知る世界だったけれど、だんだんとデザインと同時にデザイナーの存在が認識されてきていると思う。例えば、そうだなあ、佐藤可士和とか(gggの展覧会、行かないと)。建築もどんどんそうなってきている。普通の雑誌に普通に登場してくる。都市計画はまだまだだ。個人名が出ていくような世界ではない(し、適切かも不明な)こともあるけれど、世界を認知してもらうためには、もう少し、知る人ぞ知る状態から抜ける必要がありそう。
 そして、もうひとつ。エッセイの素材になりやすいということもあるのだろうが、彼のシゴトの発端が偶然のデキゴトだったりすることが多い。これは情報の発信・受信アンテナのレンジの広さと感度のよさなんだと思う。この辺りでも都市計画は遅れを取ってる気がする。
 最近、こんなことばかりが気にかかる。都市計画という呼び方がカッタルイのかな。
by mono_mono_14 | 2004-11-13 19:54 | 本/libro
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