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サッカーのない人生なんて!

 No music, no life. No football, no life... へったくそな昔日のサッカー小僧でもときおりは思う、サッカーのない人生なんてずいぶんと寂しいだろうなあ、などと。

 93年に始まったJリーグは15歳を迎えた。いにしえの時代なら元服(成人)だし、今の時代だって義務教育が終了する年頃だ。義務教育が終了するということは、親が義務として子どもに教育を与えなければならない時期が終わるということだから、大人とは言えないけれど、子どもとも言えない段階になっている、ということだろう。そして、きっと、Jリーグ(日本サッカー)にも同じことが言える。オトナの階段を登り始める時期なのだ。
 ・・・というようなことを、おそらくは念頭に置いて書かれた増島みどりの『サッカーのない人生なんて!』という直球ど真ん中なタイトルを持つ1冊には、プロサッカー選手や監督はもちろんのこと、サッカー協会役員、スペシャルレフェリー、クラブチーム代表、さらにはトレーナー、エキップ(ホペイロ)、代理人、はたまた芝生管理職人にボランティアスタッフ、エリートコースを歩む中学生まで、幅広い人物が登場する。共通するのは、Jリーグがなければ「まつがいなく、こんな人生、歩んでない」人たちであることと、うっかりとそんな15年を過ごした今となっては「まつがいなく、プロサッカーのない人生なんて考えられない」人たちであることだ。こういったJリーグの歩みと切っても切れない立場に幅広くスポットライトを当てながら、Jリーグの15年のすさまじさ(ピンと来ないかも知れないけれど、よくよく考えれば、このほんのわずかな期間にすさまじいことを積み重ねて来ているのだ、Jリーグは)を浮かび上がらせている。増島らしいワイドレンジでリスペクトフルなアンテナが書かせた1冊。他の人には、書き得なかった。
by mono_mono_14 | 2008-05-31 22:20 | 本/libro | Comments(0)
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