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カモナータ

 最近、ちょっとした背景から、ときおりカポナータをつくる。もっとも、手元にはカポナータのリチェッタはひとつしかなく、それとはずいぶん違うつくり方をせざるを得ないこともあり、ほんとうにカポナータと呼んでいいかどうかは心許ない。正直なところ、炒め刻み野菜のトマト煮的な状態だ。カポナータかもね、という感じなので、カモナータと呼んでおくことにする。
 ちょっとした背景から、僕のカモナータではほとんど調味料を使用していない。それでも、それなりの味わいに仕上がるのだから、野菜って、ほんとうにえらいと思う。美味しさの7割方は野菜の力に負っている。残りの3割は言うまでもなく自皿自賛力だ。
 オリーブオイルで炒める工程と、ぐつぐつと野菜力を引き出しながら煮込む工程を同じ鍋でやっている(今日はパスタロボ)。カモナータや牛肉の煮込みなどをつくっていると、なぜ、我が家には未だにルクルーゼがないのかが不思議でならなくなってくる。ボーナスで買うか(庶)。
 それにしても、こうやっていい加減なカモナータをつくっていると、何でもいいから教科書に沿ってつくりたい、というナゾの欲求が首をもたげてくる。教科書クッキンガーの矜持だな。
by mono_mono_14 | 2008-05-03 23:59 | 味/buono
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