妄想版アンダルシアの夕べ(残暑お見舞い1)

 残暑お見舞い申しあげそうに激しくかつ甚だしく暑い。その勢いを買って灼熱のアンダルシアへと飛んでみる。東京の蒸し暑い小部屋にいるままだけどな。行ったことないからアンダルシアが灼熱かどうかも知らないけどな。詳しくは近藤真彦に訊いてくれって古すぎるというかしぶすぎる。某所にて激賞されていたフラメンコを聴いてみているのであった。Estrella Morente『MUJERES』。例によって激賞を盲信して試聴もそこそこにお取り寄せだ。しぶいぞ、おれ。
 眉間にしわを寄せて熱情の限りを放散させるようなフラメンコも演奏されているのだけれど、そして、それはこの暑い極東の夕べにもふさわしいのだけれど、一方で、くつろいだ木陰の夕涼みのような演奏も披露されており、扇風機の風も心地よさを増す。表現の幅の広さにフラメンコの懐の深さを感じたりもし、ステレオタイプのイメージのうちに自らの体験をとどめておくことのもったいなさを思う。つまり、例えば、ビールのCMなんかで耳にしたジプシーキングスに「フラメンコ」というラベルを貼り付けて、そのまま好奇心の奥底に眠らせてしまうようなもったいなさだ(ジプシーキングスを責めるつもりは毛頭ないので誤解なきように)。J-POPを食わず嫌いしてるヤツが言っても説得力はないけどな。ついでに言えば、このアルバムに収められている楽曲をすべて「フラメンコ」と言っていいのかわからないけどな。
 ともあれ、このアルバムを満たしているのは、この上なくアコースティックでオーガニックな暑さの似合う音楽で、この度を超した暑さも少しだけ許せるような気がしてくるのであった。過言か。
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by mono_mono_14 | 2007-08-17 17:49 | 音/musica | Comments(2)
Commented by afoto at 2007-08-18 10:09
本当に、連日死にそうに暑いですね。 昨日から仕事だったんですが、
一歩玄関出たとたん、そのまま家に戻りたくなりました。まるで出社拒否症のよう。
こう暑いと、大人にだって、もっと夏休みをくれ~!って思いますね。

タイトル・・・素晴らしい~!私も”妄想アンダルシア”を漂ってますね(笑)。
そうそう、多分フラメンコだけじゃなくて、タンゴやら、クラシックな民謡っぽい
のまで、いろいろですよね。だけど、それがかえって新鮮でよかったかも。
そして、ジプシーキングスのくだりも。当ってる! 私も好きだけど、あの人
たちは、確かフランスでしたよね?
スペイン語で歌ってるけど、喋れないってのはどこかでチラっと見たよーな気がします。
それにしても、締めの”この上なくアコースティックで、オーガニックな暑さの似合う音楽”
って本当にピッタリ!素晴らしい表現です!目からウロコでございました。
ついでに言うと、J-POP含め、日本もの食わず嫌い・・・私も同じです。
monoさんも、夏バテなどされませんよう!

Commented by mono_mono_14 at 2007-08-20 00:33
>>afotoさん
またもやキャンペーンに乗せていただきました(笑)。どうもありがとう。
土着なフラメンコの枠内にとどまっていない感じなのがよかったです。幅広い演奏で。でも、やっぱり全部が「フラメンコ」というわけじゃないんですね(笑)。
暑いのもメゲますが、この音楽をクーラーががんがんに効いた部屋で聴くのはイマイチ気分が出ないかも、と、なんだかじんわりと蒸し暑い我が家を正当化することにしてみました(笑)。それはそれとして、来週はもう少し涼しくなってくれないと困ります(笑)。バテないように頑張りましょうね。

それにしても、ジプシーキングスがフランスだったとは。知らなかったですー。お恥ずかしい。ま、グループの名前からすれば、出身地は不定(と言うか流浪)で構わないのかも知れませんが。
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