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タコのガリシア風の田舎風

 以前にも挑戦したことのあるタコのガリシア風。その田舎風という一皿に挑む。冷凍庫にタコの足の凍ったのが眠っていたから。繙く教科書は、おおつきちひろの『タパス』。工程はとても簡単だけれど、レシピ的に「パプリカと唐辛子2本」なところを「チリパウダー」のみにしてOKかというところが不安材料ではあった。我が家にパプリカのストックはなく、台風接近に伴うそれなりの降雨があるなか、買い出しに行くのも微妙にナンセンスだ。と言うか、買い出しに行くのを回避するために冷凍庫からタコ足を引っ張り出してきたのだった。
 タコ足を水から茹でるというので、凍ったまま鍋に放り込む。タコを柔らかくするからというのでタマネギも入れる。前回につくった時もタマネギを入れたが、タコはなかなかに硬かった。タコはこのまま放置し、ソースづくりに移る。たっぷりのオリーブオイルでニンニクの薄切りを揚げる。その後、ローリエ1枚とチリパウダー大さじ1を放り込み、煮立たせる。ぶくぶくと泡だってきたところにワインビネガーを注ぎ入れ、塩をする。おしまい。何て簡単。ただし、繰り返すが、レシピ的にはパプリカと唐辛子のみじん切りのところをチリパウダーに一本化している。一抹の不安は残る。あと、ふつふつと煮えるオリーブオイルに注いだチリパウダーが焦げに焦げているような風味も感じられ、それもやや不安だ。従って二抹の不安と言ってよいだろう(よくない)。ちなみに、ほのかに焦げたニュアンスをたたえたチリパウダーの香りはスナック菓子を開封した時のようだった。
タコのガリシア風の田舎風_b0018597_1432344.jpg ほとんど完成も近づいたところで、茹でたジャガイモを下に敷くというところに改めて気づく。ジャガイモはある。しかし生だ。レンジで茹でる(?)ことにする。100gで1分の法則に従い、2個で200gのジャガイモを電子レンジで2分加熱する。竹串を通すと、まあ、OKな手応えだったが、もう1分追加した。指先を何度も水に当てながら皮をむき、くし形に切る。実際は、微妙にくしではなかった。気にするな。
 お皿にジャガイモを敷き、一口大にブツ切りにしたタコを並べ、チリオイルをかける。オイルはざっと100ccほどあるわけだが、それを全部かける必要はないことは、これまでの教科書クッキングで学んでいる教科書クッキンガー、ざっと半量を回しかける。完成だ。あとは、星3つを与えつつ自皿自賛。二抹の不安もどこへやらだ。例のごとく、それが伝わらない写真を添えておく。
by mono_mono_14 | 2007-07-14 23:59 | 味/buono
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