『ペルジーノ展』

Sono andato a vedere una mostra intitolata "Perugino: il divin pittore". E' stata molto interessante nonostante non sono quasi mai preparato per vedere quelle pitture.

「ペルジーノ展に行ってきたよ。おもしろかったよ。」
「ペルジーノ? おいしーの?」
「・・・何だか寒めだねぇ。食い物じゃないよ。画家さ。『甘美なる聖母の画家 ペルジーノ展』というんだ。」
「画家? がっかり。」
「・・・。」
「黙ることないじゃないか。こんなに食いついてるのに。どんな絵を描いてた人なのさ。」
「よし、教えてやろう、いいか、よく聴けよ。ペルジーノっていうのはな、えっと、ラファエロが・・・」
「何、ちらちら見てんのさ? 僕にも見せてよ。なになに、『ジュニア版ブックレット』? 子ども用の解説じゃないか。」
「いや、これがすごくよくできてるんだよ。まるで展覧会に行った気になるよ。」
「行ったんじゃないのかよ。」
「いや、行ったんだよ。行ったからジュニア版ブックレットが買えたんじゃないか!」
「キレないでください。」
「キリスト教や聖書を絵解きしたルネサンス期の宗教画だね。おもしろかったんだけど、もう少し基礎知識があるともっとおもしろいんじゃないかな。」
「なるほどね。でも、無知でも無知なりに楽しむことはできるだろ、無知なりに。」
「そう無知って強調するなよ。面映ゆいよ。」
「別にほめてないから。」
「でも、無知なりにと言うか無知ゆえにインパクトを受けたのが「ケルビム」ってやつでさ。」
「ケルビム? 聞いたことないなあ。」
「なんか鴨の羽みたいなのを蜘蛛の脚みたいに生やしてる頭しかない物体なんだよ。しかも、それが天使階級ではいちばん偉いって言うんだぜ。」
「キミの言ってることがさっぱり理解できないんだけど。」
「そういう時に、このジュニア版ブックレットを開くのさ。ほら、ここにいるよ。」
「これが天使なの? これは、あれだろ。トレインスポッティングでみんながラリッてる間に死んじゃった赤ちゃんの幻影。ほら、天井を這ってた。」
「すごいのになぞらえたね。でも、実は僕もそう思ったんだよ。」
「じゃあ、さしずめ、それを見上げてるこの坊主頭がユアン・マクレガーだな。」
「ユアン・マクレガーは出て来なくていいんだよ。それは聖フランチェスコさ。清貧を説いた人だね。」
「ああ、あの清貧パスタのフランチェスコか。じゃがいもで増量してチーズで味つけするパスタで、地味だけど、案外、美味しいよ。」
「つくってやったのは僕じゃないか。そうそう、ちょっとおもしろかったのがさ、板に油彩って「olio su tavola」っていうんだよ。料理用語みたいだろ。」
「ああ、確かに、何となく。テーブルにオリーブオイルか。あれ? いま、なんかヌルッとしたぞ?」
「あ、それ、僕がこぼしちゃいました。オリーブオイル。拭いたつもりだったんだけどな。」
「なんだよ、ちっとも料理用語じゃないじゃん。敢えて言えば、うっかり用語だよ。」
「おかしいな。おっと、こっちには醤油が。」
「あ、それは僕がこぼしました。」
「拭いとこうよ。もうオトナなんだから。」
「ジュニア版ブックレット買ってる人に言われたくない。」

付記。本エントリの形式は、『住宅都市整理公団』の麗しき「団地データ」群のぐっとくるダイアローグへのオマージュである。「ペルジーノ? おいしーの?」と「画家? がっかり。」を思いついてしまったばっかりに、この形式を採ることとした。もしかすると、「渋松対談」へのオマージュにもなっているかも知れない。住宅都市整理公団については、最近では、その総裁がタモリ倶楽部に出演したことなどが広く知られている。オマージュについては、最近では、W田Y彦画伯がAルベルト・Sギ画伯に対して表したことが広く知られている。
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by mono_mono_14 | 2007-05-13 23:59 | 芸/arte | Comments(0)
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