イタリア現代都市の地区再生デザイン

Ho visto una mostra intitolata "Progettare ai Margini" tenuta all'Istituto Italiano di Cultura che mostra alcuni progetti urbanstici delle quattro citta' italiane: Milano, Bologna, Torino e Napoli. Ogni presentazione e' stata bella ed i progetti napoletani mi sono piaciuti molto, poi quei milanesi.

 降りしきる雨をものともせずに、イタリア文化会館でひっそりと(?)開催中の展示『イタリア現代都市の地区再生デザイン(Progettare ai Margini)』を観に行った。ミラノ、ボローニャ、トリノ、ナポリという4つの都市で進行中の都市再生プロジェクトのパネル展だ。イタリア文化会館のホームページをたまたま覗いた時に、この展示を発見した。ある意味、ラッキーだ。会期は5月5日から10日までと短く、連休中に足を運ばなければ、行きそびれるのが目に見えていた。

 予想通り、客はまばら。受付のお姉さんの手持ちぶさた加減が痛々しい。なぜだか記帳を求められ、この個人情報保護の時代にあり得ないなと思いつつ、休眠中(つまりは失効中)とは言えイタリア文化会館のテッセラを持つ身でもあるので、おとなしく応じた。解説パンフを受け取る。イタリア語/日本語のバイリンガルで、まあまあの出来栄え。序文を陣内さんが寄せている。これもバイリンガルだ。陣内さんのイタリア語かどうかは不明(と言うか、普通は違うだろう)。都市再生だの空洞化だの市民参加だのといったギョーカイ用語のイタリア語訳があるのは、何だか嬉しかったりする。

 展示は、日本語の密度がものすごく低いので、いったい誰に見てもらおうと思っているのか聞いてみたくなるが、それでもプレゼはそれなりにおもしろかった。ところどころに残る手の痕跡(手書きの風合い(とは言ってもPC上で描かれている可能性も高いが))がよかった。ナポリのプロジェクトが僕はいちばん気に入った。何て言うか、気持ちよかった。海があるからかも知れない。ミラノのプロジェクトもよかった。ボローニャのプレゼも好きだった。トリノが悪かったわけではないけれど、順番をつければ僕的にはビリだった。

 DVDが流されていたりして、ザハ・ハディドや磯崎新やダニエル・リベスキンドがテーブルに拡げたトレペを囲んで手を動かしている(手話じゃないぞ、絵を描いているの意だ)映像など眺めていると、較べるのがまつがっていることは重々承知ながら、僕の属する世界ではそんな緊張感溢れる“現場”は少ないなあと思ったりする。ああいうヤツらに議論させても大丈夫なミラノ市のお役人たちも大したものだなとも思う。

 日本の都市再生は、こんなふうに戦略的じゃないことがほとんどな気がする。森ビルや三菱地所、三井不動産が繰り広げる都市再生を東京都や港区や千代田区が自らの政策に位置づけながらパネル化する、なんていうこと、考えにくい。もっとも、イタリア諸都市が、ディベロッパーやアーキテクトをうまく使っているのか、いいように乗っ取られているのかは、知らないけれど(その問題との関係で、先日、書店で見つけた『ミューズが微笑む都市』という1冊は、イタリア都市計画の負の現状をまとめているようで、早く読みたいと思いつつ積ん読いたままの日々を送っている)。
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by mono_mono_14 | 2007-05-06 23:59 | 文/cultura | Comments(0)
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