Eddie Roberts『Roughneck Live in Paris』
・・・というわけで、エディ・ロバーツのジャズ寄りのプロジェクトも聴いてみたわけなのだけれど、なかなかよかった。ヘンな言い方だけど、ジャズにのめり込みすぎていないジャズ感が心地よかったと言うか。ライブならではのグルーヴィなノリもよかった。あー、スタカンもこんなセンをやりたがってたなーなどと少し思ったり。実際、ミック・タルボットの趣味は、本作が織り上げている世界に近しいジャズ/クラブジャズの辺りにあったわけだし。本作は、銀河系最高のファンクよりも味わい深かったような気すらする。
ファンク版と較べて大きく違うのは、やはりリズムセクションの色合いで、特にファンク色を牽引していたベースの飛び跳ね具合はなりをひそめている。その代わりと言っては何だが、ここでジャズ色を引っ張っているのは、ドラミングの風情もあるが、僕にはピアノの音色の力が大きいように感じられる。ギタリストのリーダー作としては、ギターの押し出しはさほど強くなく(もちろんトゥリルリトゥリルリ弾いてるけど)、バンドとしてのアンサンブルで聴かせている辺りも好もしい。 エディ・ロバーツ本人名義のプロジェクトになっている分(と言うかソロなのか)、思い入れというか、嗜好性/指向性はこういう音楽なのかも知れない。イタリア語が多用された新作(と言っても、たぶん歌が入っているわけではないので、アルバムや曲のタイトルにイタリア語が使われているだけなんだけど)も聴いてみる? 試聴の印象が微妙だったりもしたので見送っているのだけれど、このライブ盤は雰囲気よかったからなー。ライブだからかも知れないしなー。
by mono_mono_14
| 2007-02-21 13:10
| 音/musica
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