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『ナポリのマラドーナ』

Ho letto un libro intitolato "Maradona di Napoli" che avevo comprato mezz'anno fa. Pero' non e' stata la storia del calcio neanche quella di Maradona, e' stata sui nord-sud problemi italiani e quello dell'immgrazione. Mi ha interessato ma forse dovrei sapere la storia propria giapponese o le relazioni tra i paesi vicini come la Corea.

 ナポリのマラドーナとあればマラドーナの話だろう。マラドーナのナポリとあればナポリの話だろう。しかし、この『ナポリのマラドーナ』は、イタリアの南北問題とか、グローバルな移民の問題だとか、そういう問題を取り上げているのであった。
 1990年のイタリア・ワールドカップの準決勝で、マラドーナ率いるアルゼンチンと開催国イタリアがナポリで激突した。ナポリは、当時、マラドーナが在籍していたチームの本拠地であり、マラドーナがナポリの地にカルチョの神様を呼び寄せている時期だった。それがミラノやトリノのビッグクラブにはおもしろくなかった。いけ好かないナポリのティフォージがアルゼンチンを応援するんじゃないかという憶測もあったりしたようだが、実際には、当たり前のことながら、ナポリのファンはイタリアを応援した。僕が1期だけ入門級のイタリア語を習ったナポレターノは、その試合をスタジアムで観たらしいのだが、その時、初めてマラドーナに口笛(=ブーイング)を浴びせたと言っていた。この本は、この試合の話をマクラに、ナポリをはじめとするイタリア南部が国内で置かれていた状況とか、多くが出稼ぎに向かったアルゼンチンの話とかが続けられていく本なのであった。
 導入部で紹介されていた新聞記事(マラドーナを、かつてハプズブルク家を打ち倒したナポリ王国の民衆のヒーロー・マザニエッロに、スキラッチを、統一イタリア建国の英雄ガリバルディになぞらえながら、試合の行方を語ったもの)は、その知的な引用ぶりがすごいなあと思った。日本でも、桶狭間とか関ヶ原とか歴史にちなんだものの謂いはあるから、そのようなものだと思うけれど、こういう叙述を読んで、そこに重ねられた意味が読みとれる読者がそれなりにいるというのは、何気ないけれどすごいことなんじゃないかという気がした。
 この本が描き出す世界が退屈だった、ということではないのだけれど、それでも思うに、僕は、イタリア南北問題や地球を半周するような移民の問題に興味を向ける前に、日本の歴史や日本と朝鮮半島との関係とかに目を向けるべきなんじゃないの、という気はする。恥ずかしながら、これらの問題に目を向けたいという強いモチベーションがあるわけでは決してないのだけれど(と言うか少ない)、イタリアの南北問題にはウンチクを垂れたりしながら、基礎中の基礎のような日本の歴史とか文化とかにはまったく疎い、というのは、何だかダサい感じがするわけですよ。ま、読みたい本を読んでいくつもりですが。

 この本では指摘されていなかったことをひとつ。とは言っても、僕も何かで読んだ話。1990年の決勝は、ローマのスタディオ・オリンピコで行われ、アルゼンチンと西ドイツの対戦だった。サッコ・ディ・ローマの歴史のゆえか(だから、こういう知ったかぶりの生半可な知識はとてもキケンなんだってば)、イタリアではドイツの人気は決して高くないのだけれど、この試合は、我がイタリアを破った憎き(ナポリの)マラドーナ率いるアルゼンチンが相手だったから、イタリア人の観客は、軒並み西ドイツの応援に回った。しかし、理由はそれだけではない。この時に、観客が手にしていた小旗はEUの旗だった。つまり、好むと好まざるとによらず、ヨーロッパがひとつになろうとしていた時期でもあったのだ。・・・だから、こういう話もいいけど、日本のことも知ってなさいよって。いや、マジで。
by mono_mono_14 | 2006-06-03 03:11 | 本/libro | Comments(4)
Commented by nabezo at 2006-06-03 09:26 x
むひゃ、懐かしいですね。どちらの試合も生で(もちろんテレビで)観てました。当時は今よりも熱烈にイタリアを応援していたので、アルゼンチン敗戦後の三位決定戦で、実況の山本浩さんが「この道はワールドカップには通じていません」的なことをおっしゃったのが本当に本当に悲しかった記憶があります。そういう悲しい記憶って、何年経ってもフレッシュで思い出すだに口の中がざらざらしますね。不思議なもんだ。
って、歴史とは全然関係ない思い出話ですみません。
Commented by mono_mono_14 at 2006-06-03 18:51
>>nabezoさん
いえいえ、ステキな(と呼んでいいのかな?)思い出話を聴かせてもらって、とても嬉しいです。ありがとう。
失意のイタリアは、どこかしら秋風に似た切なさに包まれたピッチで、それでも3位決定戦をよく戦いましたよね。ニコラ・ベルティの素晴らしいゴールをあり得ないオフサイドの判定で取り消されたこと、表彰式後の壇上でゼンガがウェーブを仕掛けていたことなんかが、ふらっと思い出されました。
nabezoさん、ホントにアッズーリが大好きだったんですね。どうしてその想いを冷めさせてしまったのか(笑)。パオロ以降のアッズーリ諸君に猛省を促したい(意味不明)。ピッポが輝くといいですね。僕的にはピントゥリッキオが何度目かの正直で炸裂してくれるのを祈ってるんですけど(無謀でしょうか(笑))。
Commented by nabezo at 2006-06-03 22:41 x
うああああ、実は90年アッズーリの中で一番好きな選手はニコラ・ベルティでした!!!
その後わりとすぐに劣化して引退した後、とってもオッサン化したベルティを見てかなり凹んだ記憶も蘇ってきましたよ・・・笑
Commented by mono_mono_14 at 2006-06-04 00:24
あらららら。nabezoさん、もしかして僕、呼び覚ませてはいけないコトばかりを引っ張り出しましたか??? スミマセン^^; ベルティはカッコよかったですもんね〜。モツレクにハマってた頃(?)のnabezoさんをトリコにしてもおかしくありません(笑)。あのゴールは、4級審判すら取っていないシロートでもオフサイドじゃないってわかるような、と言うか線審がどうして旗を上げたのかがわかりません。nabezoさんもさぞかし憤ったことだと思います。
現役を退くとですね、レベルの天地を問わず、急速にオッサン化するんですよ(単なる自己弁護)。でも、パオロやデミはオッサン化しなさそうですね...。
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