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サプライズは

サプライズは_b0018597_19345587.jpg 肌寒いながら何となく雨は持ち堪えそう。さほど根拠のない予想のもと、三ツ沢へ。昨日、葛藤を漏らした駄エントリを書いたのは、できるだけくじけないで足を運ぶように、と、自分にささやかなプレッシャーをかける目的だったのだが、見事に奏功。天気の協力にも感謝。
 三ツ沢は緑のピッチが美しい。はるばる仙台から集まったアウェイ側ゴール裏にぎっしり詰まったベガルタ・ゴールドが色鮮やか。メインスタンドもバックスタンドもそこそこの入り。さすがは上位の直接対決だ。5月らしい好天が約束されていれば、きっと、もっと集められただろう。世界に誇れる立派な2部リーグだよなと思う。J2のスタンドには、サッカーの微笑ましいシアワセが満ちあふれている。

 言うまでもなく、僕はカズを観に行ったのだけれど、カズのできは標準的なレベルで、むしろ目を奪われたのは山口素弘のプレーぶりだった。スピードはないけれど、読みも含めたポジショニングが素晴らしい。ボールの散らせ方もまた素晴らしい。思いがけず(失礼)足下の技術もしっかりしていて、ちょっとやそっとのプレッシャーなど軽くいなして効果的なパスを紡いでいく。練れた職人芸のようですらあるクレバーで安定したプレーだった。あのポジションはああいうクレバーさが大事だよな、ということをしみじみと感じさせられた。横浜のサッカーはモトを軸に回っていた。
 後半、どうやら小さな故障が発生したようでモトはベンチに退いてしまった。残念。案の定、そこから横浜はまともにゲームを組み立てられなくなってしまった。逆に、退場で1人少なくなったベガルタが、判定への怒りを推進力に前がかりの突進を見せ、幾度かヒヤッとする場面が訪れた。結果は、息詰まる(と言うよりは行き詰まった感の)スコアレスドロー。でも、有料入場者を5,878人も集めたスタンドの雰囲気も、ピッチ上での攻防も、なかなかにサッカーな時間を堪能させてくれるものだった。やっぱりスタジアムで観るサッカーはおもしろい。必ず、とまでは言えないけれど、ほとんどの場合。でも3,500円とか4,000円というのはちょっと高いと思う。
 右の写真について一言ずつ。上:とてもコンパクト(スモール・フィールド)。たぶん、日本のサッカーは戦術ヲタ系。下:カズのコーナーキック。躍動する39歳児。


 さて。バックスタンドに、今日に限って掲げられるのであろう横断幕があった。
サプライズは_b0018597_1936024.jpg
 「5.15 サプライズはカズ。三浦カズ」。8年前のよく晴れたニヨンで、こわばった表情の岡田監督の口から発せられた「カズ、三浦カズ」をそのまま用いた辺りも趣深い。こうやってサッカーの歴史がつくられていくんだな。何だか感慨深かった。

 この横断幕に敬意を表し(?)、僕的ポジション別五十音順23人予想リストを袋とじで掲載。もうメンバー発表かー、ワールドカップもすぐ来るなー。



GK:川口・土肥・楢崎
DF:加地・駒野・三都主・田中・坪井・中沢・中田浩・宮本・茂庭
MF:稲本・遠藤・小笠原・小野・中田英・中村・福西
FW:久保・高原・玉田・柳沢
 いちおう他の予想は何も見ていない状況で書いたが(どうでもいいエクスキューズだなー)、ジーコが「各ポジションに2人ずつ」と言ったとかいう情報には引きずられている。袋とじの期待に全く添えない予想ですまん。ほんとは巻を入れたいのだけれど。DF1枚外せるかなぁ? ともあれ、急ごしらえにせよ予想してみたから発表を楽しみに待ちたい。
by mono_mono_14 | 2006-05-14 19:43 | 蹴/calcio
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