空から見るイタリア

Vediamo il Bel Paese dal cielo. Le citta' sul mare, quelle collinari. Le torri alte, le cupole grandi. In ogni scena televisiva ho trovarto l'attrattiva italiana.

 TBSの『世界遺産』が10周年だそうで、記念プログラムの一環として「空から見るイタリア」なんていうのをやっていたのを知ったのは放送の後なのだけれど、BS-iで放送があった。おー、拾う神あり。いや、捨てられてたわけじゃないんだが。

 マテーラの洞窟住居群と現代の四角いアパートの対比。アルベルベッロのトゥルッリの屋根と並んではためく洗濯物。遠目に見てもバロックの豊潤がにじみ出ているナポリの海岸線。アマルフィ、ヴェネツィア、ピサ(・・・ジェノヴァは? 世界遺産じゃないってことか?)。栄華を誇ったかつての海洋王国たちの、あまりにもそれぞれに異なる風景。トスカーナの緑の丘とシエナ、サン・ジミニャーノ、フィレンツェ。人間(18歳って言ってた!?)の強烈な意志を感じずにはいられないカセルタの王宮。水道橋。
 ナポリの屋根並みが山に向かって途切れていく緩やかな駈け上がりの風景は、以前に一度だけ遠望したことのある赤城山麓の風景に少し似ている気がした。アマルフィはやっぱり真鶴みたいだし。そして、類例を他に探しようのないヴェネツィア。
 空から見ると(実は列車で移動していてもわかるのだけれど)、あちこちにサッカーコートが点在しており、しかも当たり前のように緑のカーペットが敷き込まれていたりする。羨ましい。
 やや駆け足に過ぎると言えなくもない構成だったけれど、おもしろかった。空撮と言うにはあまりに低い位置を飛んだりして、不思議な映像だった。まるでコンピュータ・ゲームかアドベンチャー映画のCGのようで。アッピア街道なんてつくりものかと思った。

 空から見れば、イタリアの多くの街はハンパなく建て込んでいる。日本の密集市街地どころじゃない詰まり方なのに、なぜイタリアは美しく感じ、日本は醜く感じてしまうのか。ただのエキゾチシズムでないことは、外国人が日本の建て込んだ市街地を全く美しいと言わないことからも明らかだ(東京の下町なんかは高評価を受けたりするけれど、それはヒューマンスケールの親密なコミュニティ感がウケているのであって、フィジカルな空間のクオリティが評価されているわけでは必ずしもないと思う)。「時間の蓄積」はひとつの要素だと思うけれど、他は何だろう。そこら辺りをもう少し突っ込んで考えられると、街の美しさがどこに宿るのか、とか、少し掴めるんじゃないの、などと思ったりしている。気の長い宿題ってところだ。現地視察が圧倒的に不足している(哀)。

 イタリアとプログラムに敬意を表して(?)、晩ご飯にパスタをつくった。晩ご飯と言っても深夜もいいところなのだけれど。Pasta alla francescana、フランシスコ会のパスタ。僕の他に食べた人がいないので「美味しくできた」って言ってしまえば、言ったmono勝ち。
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by mono_mono_14 | 2006-04-15 10:51 | 伊/italia | Comments(2)
Commented by dicotomia at 2006-04-19 20:48
なぜイタリアは美しく感じ、日本は醜く感じてしまうのか。
私もこの映像を見ながらほぼ同じことを考えていました。

しかし、幼い頃の思い出ですが、北海道から東京に引っ越した際
北海道には存在しなかった景色に、子供心に 「おもしろいな~」
「キレイだな~~」 と感じたことがあります。
それは、やや高台を走る電車の中から見た住宅街の風景で、
眼下に広がる瓦屋根の家々です。
恐らく家ごとに瓦の色合いや大きさは様々であったと思いますが、
規則的に重なり波打つ瓦の陰影と、その一面一面が各々傾きながら
ひしめきあっている様が大変印象的で魅力的でした。

特に下町という地域ではなかったと思います。
が、いったい何年前の記憶だ?? という話ですね(^^;;
宿題の答えにはなりませんが、自分の中で
何らかのヒントの一つになり得るではないかと感じた次第です。

この番組、映画館の大スクリーンで見ることができたら きっとさらに素晴らしいでしょうね!
Commented by mono_mono_14 at 2006-04-20 00:09
ほんと、大スクリーンにサラウンド、イタリア語ナレーションで拡大90分版とか、観たいですね〜! って、これでは別の番組ですね。
Forseお察しの通り、dicoさんのエントリで番組を知り、運よくBSの放送枠に間に合うことができたのでした。Grazie mille!!

2階建ての住宅がぎゅっと詰まった住宅街の屋根並みは、確かに印象的ですね。クローンみたいな同じ住宅が規則正しく並んでいる不自然な地区もありますが、たいていは、ほどよい個性と統一感が感じられます。写真撮るよーと言ったらワーと集まってきた4年2組のお友だちのみんな、くらいの個性と調和。ってなんだこの喩え。
建物の大きさ、素材、密集具合。数式みたいには表せないけれど、これらのバランス、というのは、宿題のヒントっぽいなと思ってます。piccola dicoさんの大切な思い出の風景も、そんなバランスが取れてたんじゃないかなぁと想像してます。お話を聞かせてくれてありがとう。南仏〜北伊の現地視察(羨)の成果も分けてください(厚かましい(笑))。
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