「Span Housing Exhibition」@MHL

 『Casa BRUTUS』をぱらぱらめくっていて発見した小さな展示。マーガレット・ハウエルのライフスタイルショップ神南で開催される「Span Housing Exhibition」。スパン社というところが開発した「スパン・ハウジング」と称された40年くらい経ったイギリスのモダンな集合住宅(まだまだ現役)を愛でるマニアック気味の展示。つまるところマーガレットがこの住宅団地群を大好きなのだ。わかる気はする。なにげにRIBAと組んでたりしてオドロキ(RIBAは王立英国建築家協会)。
 ショップの片隅にモノクロ写真のパネルと説明文、スパン・ハウジングでの当時の暮らしぶりを偲ばせるスナップ写真などがこぢんまりと展示されている。スナップ写真の空気感が、僕の子どもの頃の写真の雰囲気で、何となくじぃんとしたり。何て言うか、あ、当時の写真だ、という感じの映り方をしていたのだ。僕は午前中の打合せの後にわざわざ足を運んだわけだけど、そこまでの価値があるかというと、・・・ま、人によるでしょう。僕はあったと思う(し、思いのほか来訪者も多いのだと店員さんが言っていた)。ついでに言えば、早めに行けばモノクロ写真をあしらったちょっとステキなカレンダーがもらえそうです(たぶん。僕はもらった(嬉)というだけのことなので、保証はいたしかねます)。

 スパン・ハウジングの建設当時は、古めかしいイギリスのテラスハウス(ジョージアン様式とか)に飽き飽きした“先進的な”人たちが住んだのだと言う。「スパン」というのは「橋渡し」の意で、「建築家がそれぞれ一軒毎にデザインした家と集合住宅の開発を文字通り結びつける(=橋を渡す)」というコンセプトを表しているのだそう。その視点は、今もなお十分に有効かつ刺激的だ。日本でもそういう考え方に近い集合住宅をつくっている人たちは増えてきているけれど、団地開発(まとまった住棟群の開発)にまではなかなかたどり着けていない。代官山ヒルサイドテラスとか、限られた例しかないんじゃないか。もっとも、イギリスのスパン・ハウジングも限られた例なのかも知れないのだけれどね。ともあれ、このスパン・ハウジングが提示する暮らしの空間は、億ションやお屋敷とはまったく違う種類の“豊かさ”を感じさせるものだし、“何が何でも庭つき一戸建て”志向が薄れてきている大都市部では、こういう集合住宅群(の21世紀版)が、もっと模索されていいはずだと思う。それはリノベーションでもいいと思う。
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by mono_mono_14 | 2006-01-24 23:59 | 文/cultura | Comments(2)
Commented by mariko at 2006-01-25 19:17 x
へぇー面白そうですねー
いってみよっと。
Commented by mono_mono_14 at 2006-01-25 21:07
シブヤでヤンチャするついでにちょっと立ち寄るくらいのお気楽さでどーぞ^^
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