『前川國男建築展』

b0018597_1719045.jpg 東京駅にある東京ステーションギャラリーで開催中の『前川國男建築展』を覗いた。思いがけずとんでもない濃度の展示だったのでアテられてしまった。徹夜明けだったからか。何度も「休ませてー」と思った。と言うか休んだ。
 会場には全国の大学生が嬉々として(あるいはへろへろになりながら)つくった力作の模型がところ狭しと置かれ、鉛筆書きの年代物の大判の図面が壁を埋めている。展示はなんと前川御大の帝大の卒業設計から始まる。烏口によるインキングに手書きのレタリング。卒業した夜にそのまま渡欧してコルビュジェ門下生になったのだと言う。コルビュジェ事務所で手がけた図面の原図も貼りだしてある。なんかこの歴史的迫力だけでもクラッと来るよ。美術館、音楽ホール、文化会館、みたいな公共建築の作品が軒並みかっこいい。最近の流行りは風のように軽やかな建物で(金沢21世紀美術館とかまつもと市民芸術館とか)、これはこれでいいのだが(ってどちらも未見だけど(汗))、年季の入ったマッシヴなコンクリート打ち放しも捨てがたい魅力を放っているよなあ。
 平日のお昼時にも関わらず、なかなかの人の入りで驚いた。巨匠、強し。丁寧にメモやスケッチを描きながら見ている建築学科と思しき女の子なんかもいて、図面を読みとろうと思うとクラッとくるヲヂサンにはとても眩しく映ったものじゃよ。ま、若い婦女子ならみな眩しいものじゃけどな、ふぉっふぉっふぉ、ってそんなオチなのか、オチてないし。いや、よくわからないけど、SANAAとかH&dMとかに憧れてそうなのに、前川國男や吉村順三や清家清からもガシガシ学ぶんだなー、ふーん。と、何となく思った次第。
b0018597_17191579.jpg ギャラリーの窓から前川の作品「東京海上ビルディング」が見え、その場所にその図面と模型が展示してあったのがニクかった。記念にそのビルを写真に収めてみたけど収まったような収まってないような...。その後、交差点を挟んだはす向かいの丸ビルに向かい、ピッツァでも食べるかーと思いながら、気がつくと博多ラーメンと高菜ご飯を食べていた。
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by mono_mono_14 | 2006-01-13 23:59 | 文/cultura | Comments(6)
Commented by mariko at 2006-01-16 22:07 x
私も一応若い婦女子と自負しておりますが(笑)前川國男も吉村順三も、もちろん清家清は大好きです。

前川國男展行こうかなー
東京ステーションギャラリーは割合いつも入りがいい印象があります。
人が少ない方がいい私にとっては複雑です。。(笑)
Commented by bijou at 2006-01-17 14:53 x
はじめまして。
街づくりに携わっている人と知り合って、いろいろ知りたくなって検索しているうちにこちらへたどりつきました。monoさんのブログ、読み応えがありますね!時々お邪魔させてくださいね。
不定期丸の内界隈の連載を楽しみにしています。
Commented by mono_mono_14 at 2006-01-17 18:47
>>marikoさん
ステーションギャラリーは、東京駅改修に伴って、この前川展を最後に閉鎖されるそうです。もちろん数年後に新装なるでしょうけど、違う趣になるんじゃないかな。比較的空いている今のうちにいかがですか? そして、若い婦女子(笑)の感想など聞きたいですー(笑)。
Commented by mono_mono_14 at 2006-01-17 18:50
>>bijouさん
はじめまして。コメントをありがとうございます。どうぞまた遊びに来てください。
丸の内界隈の連載(汗)、圧倒的に滞っておりますが、また書きたいと思っています。で、でも、もう少し暖かくなってから...(弱)。
Commented by mariko at 2006-01-17 23:03 x
!!そうなんですかーー
それは行かなくては!
Commented by mono_mono_14 at 2006-01-17 23:28
!!そうらしいですよーー
丸の内駅舎を辰野金吾のオリジナル設計に復元するプロジェクトが動くはずなので、今のギャラリーの風情は最後になるんじゃないかと思います。
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