南米の誇りとアジアの誇り〜トヨタカップ(その3)

 南米王者サンパウロ登場。初戦を勝ち抜いたアル・イテハドを迎え撃つ。国立のような交通至便のスタジアムでも空席が目立つが、それでもザッと見るに3万5千人くらいは入っていそう。この動員具合は寂しいのか立派なのか。どうなんだろう。
 ヴェルディでサテライト暮らしだったのに、その後、ブラジル、イタリア、ドイツと、世界のトップリーグで得点王に輝くという、風変わりな経歴を誇るアモローゾが先制。DFの足に当たってコースが変わったゴールだったけど、下がりながら胸でトラップしたボールがすとんと足下に落ちた、この技術で勝負あった感じ。
 しかし、総じてサンパウロのプレーは滑らかさを欠いている感があり、むしろアジア代表のアル・イテハドが落ち着いたプレーを展開する。効果的な速攻から同点に追いつく。堂々たる戦いっぷりだ。最終ラインの集中も高い。Jリーグのチームもこのピッチに立てる可能性があるのだが、ここまでの試合を展開できるかなあ。不安だ。でも観てみたい。テンポの早い攻防を繰り広げつつ、1対1で前半終了。思いがけず(?)好ゲーム。
 後半開始早々、アモローゾが突き放す。狭いところをすり抜けてセンタリングを折り返したシシーニョ、ゴール前でフリーになっているアモローゾ。個人の能力の高さが結実したゴール。PKをキーパーのセーニが決めて引き離す。しかし、アル・イテハドの意気は下がらない。コーナーキックから1点を返す。その後も運動量、集中力ともに高みでキープされている。カロンとヌールの迫力もすごい。しかし、サンパウロも落ち着いたパス交換からゲームのコントロールを試みる。いや、いい試合だわ〜。見くびっていました、ごめんなさい。そんな感じだ。
 結局、このままサンパウロが全体的に浮き足立ったアップテンポな接戦を制した。われらがアジア王者のアル・イテハドの堂々たる戦いぶりが印象に残ったが、こういう試合を勝ち抜くにはまだ学ぶことがあるのだろうとも思った。

 これまでのトヨタカップと同様、南米代表のサンパウロはこのタイトルを勝ち獲りたいという気迫が窺えて、何となく嬉しく思った。少なからぬサポーターが駆けつけていたようで、僕がスタンドで観戦した10年以上前にミランと戦った時と同じように、チームカラーの風船を揺らして応援していた。
 ここまで登場した5つのチームの姿勢を見ると、今ひとつシラけた(?)前評判とは違って、価値ある世界大会のように思えてきた。当初、リバプールがこの大会に批判的だったことがイカンかったのではないか。明日はそのリバプールが登場。お手並み拝見。もっとも、僕はささやかな義理があるゆえ、サプリッサを応援する予定だけど。
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by mono_mono_14 | 2005-12-14 23:59 | 蹴/calcio | Comments(0)
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