カズ及ばず〜トヨタカップ(その2)

 ささやかな義理があり、ほんの2ヶ月前までは北中米カリブ海代表のサプリッサを応援するはずだったのだが、カズがいるんじゃしょうがない、どちらかと言えばオセアニア代表のシドニー寄りになってしまった。興行主もシドニーと言うよりカズとリバプールの対戦を望んでいるのだろうというウラが透けて見えるのがちょっとイヤなんだけど。カズを崇める実況も不愉快なんだけど。地球一というキャッチも鼻白むんだけど。

 チームのコンディションはシドニーの方が少しよさそうで、序盤から優勢にゲームを進める。カズもいくつかシュートを放つが決定的な機会はない。中盤の底に入ったドワイト・ヨークが幅広くボールを散らし、リズムをつくる。サプリッサの攻撃は単発的で、コーナーキックを除けばあまり脅威はない。
 決勝点となったサプリッサのゴールは、最終ラインからのロングボールに反応した前線がワントラップして蹴り込んだもので、この作戦は僕らも大学の頃によく使った姑息っぽいとっておきで、何だか懐かしかった。後半のサプリッサは、たぶん自分たちのプレーなのであろうショートパスと細かいドリブルをうまく織り交ぜたプレーを展開し、シドニーのプレーを鎮めていき、沈めてしまった。シドニーはどこかしら青さが残り、サプリッサはよりしたたかでより勝利を渇望していた。リバプール戦は、ささやかな義理を果たすべくサプリッサを応援しようと思う。

 カズはコンディションがよさそうに見えた。リラックスしながら気合いが入っている。シャープなプレーだったと思う。大会を盛り上げるためのお飾りなんかでは決してなかった。が、決定的な存在でもなかった。それはもうしょうがない。でも、混ざったばかりのチームで、こんな大舞台で、少なくとも試合の半分は観客の期待と視線を惹きつけるなんて、そんなに簡単なことじゃない。カズにしかできないとも言える。カズのプーマのスパイクが黒地に白いラインの入ったクラシックなデザインだったのが何だか嬉しかった。順位決定戦で得点するといいなと思う。本人はまだまだプレーを終える気はなさそうだけれど、それでもカズの長く険しいプロ生活は最後に近づいている。気まぐれなサッカーの神様からこれくらいの贈りものがあってもいいんじゃないかな。・・・と言うのはおセンチに過ぎるかしら。
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by mono_mono_14 | 2005-12-12 23:59 | 蹴/calcio | Comments(0)
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