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モックアップス@GA gallery

Mi sono visto una mostra di un architetto famoso Kengo Kuma alla GA gallery. Ci sono mostrate i sette materiali fatti specialmente per i sette progetti da Kuma. Tutti i materiali mi hanno interessato. E poi mi penso cosi'; come fa effetto il materiale per la qualita' di spazio proprio. Non ho ancora niente della risposta.

b0018597_1982014.jpg 外出したついでに代々木の「GA Gallery」で『隈研吾展 モックアップス』を覗く。隈研吾の建築に用いられた素材の実物模型(モックアップ)の展示。隈研吾というトップスターが開発した素材の質感とディテールの工夫を愛でるという、ハデなのかジミなのかわからない展示。少なくとも客の入りは極めて地味。と言うか、僕がいた間は僕だけだった。もっとも会期をずいぶん残した平日のお昼なんて、そうそう客が来るわけないかも知れないけれど。



 展示はギャラリーの1階に4プロジェクト、2階に3プロジェクトで、思ったよりも少ない。DMやチケットを飾っている素材が全部あるのかと思っていた。以下、プロジェクトごとに雑感を。
■安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設(山口県下関市)
 素材は35cm角の日干しレンガ。モックアップはすごく素朴な質感。RC躯体の外装と一部の自立壁にこの土のブロックが使われている。モックアップの緩く柔らかな素材感からすると、竣工写真はやけにキレている。キレイに収めすぎたのか、それとも実物は素朴な感じなのか。
■LVMH大阪(大阪府大阪市)
 ルイ・ヴィトンのブティック。素材は、厚さ4mmに薄切りにしたパキスタン産のオニキスをガラスで挟んだもの。光を透過する天然石の皮膜のできあがり。カベとマドの中間を狙っているのだとか。さすがルイ・ヴィトンというのか、岩を切り出し加工する風景も展示されているモックアップもやりすぎ感が出まくり。何だこの手間。何だこの存在感。オニキスの模様をプリントしたガラス板も混ぜて外壁(カーテンウォール)を構成したそうで、石とガラス、リアルとフェイクの境界がおぼろげになっている。ある種の自己批評にもなっていると思う。大阪に行ったらこの建物は見てみたい。買い物はしませんが。
■高根沢町宝積寺駅前計画 ちょっ蔵広場(栃木県高根沢町)
 大谷石の蔵を再生した交流空間。かつての蔵の材料だった直方体の大谷石のブロックを「へ」の字状に斜めに切り欠き加工を施し、それをスチールで補強しながら積み重ねることで、菱形の隙間を持った大谷石のカベができあがる。そのモックアップが展示してあった。この質感が素晴らしかった。
 余談だけど、たぶん、このプロジェクトには都市計画がタッチしていると思うし、その計画過程のある部分は住民参加方式でつくられたと思う。なぜなら、そういうプロジェクトでは往々にして「ちょっくらひろば」みたいな名前がつくからだ。名前ってもっと大事な気がするんだけどね。
■福崎空中広場(大阪府大阪市)
 大阪の臨海部に10年間限定の子どもの遊び場としてつくられた簡単な2階建ての建物。その外壁がビニールのカーテンを貼り合わせたものらしい。色はオレンジ。中で遊んでいてヘンなキブンになったりしないのだろうか。展示してあったオレンジのカベは学園祭の大道具みたいだったけれど、こういうアイディアを実際に街なかで、いろんな人が使う建物に使うためには、面白そうでしょ、というだけではとても乗り越えられない大変なプロセスがあると思う。それでも、このオレンジの膜はどんなもんかなーと思わされるモックアップと写真だった。
■ONE表参道(東京都港区)
 表参道に面したブティック+オフィスビルで、そのファサード(通りに面した壁)を飾った木製のルーバーのモックアップがあった。めちゃくちゃカッコいい。何度も実際のビルを目にしているけれど、実はあんまり印象に残っていない。そのうち、このカッコいいルーバーを確認に行こう。ここでも買い物はしませんが。
 “かつての東京は木でできたヒューマンスケールの「やわらかな都市」だった、それを復活させたい”との意図らしいが、それをなし得ているかはやや疑問。表参道に有機的な表情を与えているとしても、ヒューマンスケールとはほど遠いビルだもんな。その点も含めて再チェック。安藤の同潤会再開発も仮囲いが取れたらしいし。
■NTT青山ビル改修:エスコルテ青山(東京都港区)
 外苑前の辺りにあるビルの1階に通り抜け通路とカフェをつくったもの(ってこれでは矮小化しすぎか)。ここでの素材は、グレーチング(ドブのフタになったりしている網)をFRPでつくり、その穴の部分に木片を埋め込んだもの。光が透過するグレーチングと木の質感が面白くはあるけれど、青山なんていう街では埋もれてしまっている気もする。ここのカフェでまったりとビールを飲んだことがあるけれど、インテリアを吉岡徳仁がやっていたのは知らなかった。
■K×K(東京都品川区)
 行ってみたかったけれど行きそびれた原美術館での完全予約制展示品。形状記憶合金の輪っかを編んでドームをつくったもの。冷やした手袋で触れると形が変わってどうのこうのという趣旨らしかった。素材アートという感じではないかと。
 隈研吾は、こういうインタラクティブな空間のありように関心があるみたいで、去年の夏だったか、赤坂のニューオータニでの展示に行ってみたのだけど、何だか拍子抜けしたことがあるので、何となくそれに近かったかも、と行けなかった負け惜しみ半分で言ってみる。

 やっぱり実物模型というのは好みを超えた迫力があるし、原寸の詳細図もかっこいい。どんな超高層だって、小さな部品を寄せ集めて成り立っているところがあるわけで、そういういことを改めて感じるにはいい展示だった。「神はディテールに宿る」という。そのディテールを詰めるためのモックアップには、やはりある種の神々しさ、オーラがある。ONE表参道のルーバーのモックアップは必見じゃないか。

 ここで展示されたもの以外にも、隈研吾はいろんな素材感のある新しいマテリアルに挑戦している。そのことは評価していいと思う。でも、その挑戦を見ていると、空間にとって素材はどの程度重要なのか、空間の質にとってどの程度本質的なのか、ということが気になってくる。特に、肝心な素材感の伝達において限界を露呈しているCGアニメーションなどを見ていると、なおさらそう思う。見せかけだけでインチキな紛い物の内装にがっかりした経験などは、多くの人にあるだろうけれど、では、工夫を凝らした新素材なら喜ばれるのか、ホンモノになれるのか。空間自体がクオリティを備えていることを前提として(この前提はとても大事だ)、素材は空間にどのような力を付与するのだろうか。
 この疑問に対する答なんて持ち合わせていないのだけれど、隈研吾のアプローチに即して言えば、扱っているのが石や木などの天然素材であることが、とても大きな意義を持つことになりそうな気はする。
by mono_mono_14 | 2005-09-29 19:10 | 文/cultura | Comments(0)
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