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日本は路地のクニである

Una parola sul calle ancora. A Kichijoji ho fatto delle foto di calli che mi hanno ispirato molto. E poi ho comprato un libro fotografico di calle e le foto in cui non mi sembrano mai di creare di nuova artefattamente. Comunque e' un tema di interessante almeno a me.

 またもや路地の覚え書き。吉祥寺で小一時間のヒマがあったので、やや暑いながらも駅前をぶらぶらした。けっこう路地があるのに気づき、何枚か写真に収めた。なかなかに興味深い視点があった。屋根がかけられている路地も多い。路地的空間(とその体験)というものが、屋外であるか屋内であるかということを、問うのか問わないのか。また、すれ違うのもやっとくらいの狭い路地に面してお店が品物を並べているサマはいかにも情緒的ではあるけれど、これが路地の本質にどれくらい近寄っているのか、どうなのか。屋根がかかっていて品物がせり出している場所ということならば、スーパーやデパチカの食料品売り場だって、そういう活気と喧噪と親密さに溢れた場だけれど、あれは路地なのか。たぶん、そうではないだろう。ただ、アーケード街は明らかに路地とは感じられなく、横に入ると明らかに路地だと感じられたので、体感される空間感覚に路地の本質の大きな部分があることは間違いないと思う。しかし、それを寸法体系で定義しようなんて考えたとたん、アッと言う間にコケるという気がする。これも間違いないと思う。
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上段(左から):①見通しの悪い猥雑な路地。②テント屋根のある狭い路地。③室内通路のような路地。④ビルの通り抜け通路。
下段(左から):⑤行列の向こうに肩幅強の細い路地が。⑥⑦同じ路地。庇の有無で印象は違う。⑧この道幅だと路地感は薄め。

 その後、パルコの地下にある本屋をうろついていると、そのものずばり『路地 ROJI Wondering Back Alleys』と題された写真集を見つけ、思わず購入。去年の暮れに出た写真集らしい。写真家は中里和人。日本各地の路地が収められている。いや、必ずしも「路地」という概念には収まらない写真たちだ。副題にあるとおり、「裏」という感じを醸す空間、風景、ディテールを切り取っている。やはり、「表」感覚が全開の都市開発プロジェクトに、「裏」感覚をどれだけ、どのように盛り込むことが可能なのか否か、を僕らはまったりとしゃべっているのだ。魅力あるテーマではある。
 中里が撮した日本の路地と、ヨーロッパの気だるい昼下がりの人通りもまばらな路地との違いは、もしかすると建材だけではないか、という気にさせる。日本の街並みだって、一から十までダメなんだと悲観することは全然ないのだと、僕は思っている。しかし、この50年で日本は建材が決定的におかしくなってしまったのだ。
 著者あとがきによれば、東京・向島と沖縄・那覇が東西の両横綱とも呼べるような路地の街なのだという。那覇は片手で足るほどのわずかな滞在経験がある。その折に僕が歩いたのは壺屋という焼き物の街で、石垣と濃い緑の生け垣に包まれるような路地を歩いていると、ひょっこりと焼き物の作業場が現れたりして、とてもすてきな路地だった。一方の向島は、と言えば、いつでも行ける近さのくせに未踏の地なのだった。行かねば。なお、「日本は路地のクニである」とは、本の帯に書いてあった言葉。「明日、帰るべき路地に」と題された松山巌による巻末の解説も味わい深し。
by mono_mono_14 | 2005-07-11 19:01 | 文/cultura | Comments(4)
Commented by kaioko at 2005-07-11 23:53
中里和人の「路地」、ピエ・ブックス「日本の路地裏100」、「世界の路地裏100」という本がいずれも気になっています。④のビルの通り抜け通路で、ヴェネツィアのソットポルテゴを思い出しました。実用性があるか否かも、路地を考える上での視点の一つだとも思います。
Commented by mono_mono_14 at 2005-07-12 01:21
そんな「路地100選」みたいな本があるんですね。ぜひチェックしなきゃ!
実用性があるというのは、計画の上ではとても有利なロジックです。近道だったり雨宿りができたり、路地(に限らず街)は、そこにいる人が便利に使いやすく使えて、愛着が持てれば言うことないんですよね。
Commented by marico at 2005-07-14 19:07 x
はじめまして。
ネット上をふらふらしてたら偶然発見!私の興味あることばかりかいてあるので時々おじゃましてます◎
路地の本、私も欲しいと思ってたんです、いいなあ。路地につい吸い寄せられてしまう身としては、たまらず。TBさせてください
Commented by mono_mono_14 at 2005-07-14 20:25
maricoさん、こんにちは。遊びに来てもらえてとても嬉しいです。今後ともどうぞよろしく。
路地好きな人って、多いみたいなんですよね。なんだか、どんどん勉強というか観察というか、追っかけ甲斐のあるテーマになってきちゃってマス。
TBその他どうぞお気軽に〜!
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