ジョヴァノッティ『Buon Sangue』

Ho comprato un nuovo cd di Jovanotti intitolato "Buon Sangue" dall'Amazon che non potevo trovare anche se l'avevo cercato negli alcuni negozi di cd a Tokyo. Tre anni hanno gia' passato dal suo album precedente. Quel nuovo e' costruito con i rap malinconici, provocatori e melodici, cioe' un rap maturo.

 ジョヴァノッティの新譜をアマゾンで買った。何軒かCDショップを回ったのだけれど、どこにもその気配すらなかったから。土曜日にクリックして月曜の朝に届いた。あのCD屋巡りは何だったんだろう...。
 『Buon Sangue』と題されたこのアルバムには、普通仕様と13曲入りのオマケCD付の特別仕様とがあり、僕は特別仕様。ジョヴァノッティの落書き調のイラスト満載のハードカバーのブックレットに2枚のCDが収められている。全編を通してトンガりすぎてないラップ。ヘンにオトナなバラッドとかに流れていかないで、やんちゃな感じを残している(むしろこの1、2作よりも強めつつある)のがエライと思う。要素を詰め込みすぎで、佳曲もあったけれどどこか散漫な印象だった前作『Il Quinto Mondo』と較べても迷いがない感じがする。挑発的なラップもあれば、憂いを帯びた感じのラップもあるし、ラップと言うにはメロディアスなラップもある。イタリア語は母音で終わることが多いから、子音で終わることの多い英語のようなエッジが立ったラップになりにくく、どうしてもまったりとしてしまう、というようなことをジョヴァノッティが(確かNHKで)言っていたが、まったりした語感なりの多様なラップのありようを、もう明らかに確立していると思う。Jovanottiというのは愛称みたいなもので、アーティストの本名はLorenzo Cherubiniという。本作では「Lorenzo "Jovanotti" Cherubini」と本名を前面に押し出しているから、より地に足が着いた再出発を意図しているのかも知れない。

 僕がジョヴァノッティを知ったのは、数年前のNHK教育テレビのイタリア語会話で紹介されていたのをチラッと観たことがあって、その少し後に渋谷のタワーレコードで店員の手書きポップでプッシュされていたのを見かけて、つい買ってみたのが最初。『Capo Horn』というアルバムで、これがすごくよかったのだ。昔、スタイル・カウンシルの『Cafe Bleu』に出会った時みたいな感じで。ジョヴァノッティのこのCDは、友だちにプレゼントして無理やり聴かせたりもした(ホントにオススメ)。それ以来、昔の作品に手を伸ばしたり、新譜が出たら迷わず買ったりしている。3年ぶりの新譜、聴き倒そう。願わくは、そろそろ来日公演を...。



 歌詞をほとんど考慮しないインプレッション、というのがアリかどうかはビミョーなれど、とは言え歌詞を理解するのはまだまだ荷が重いし、僕はあまり歌詞で音楽を聴かないタイプだし、音楽自体が世界の言葉のはずなので、まあいいでしょう。
M1「(Tanto)3」:ゆったりしたテンポのシンプルで力強いラップ。「僕はやっぱりラップで行くからさ」という、ささやかな宣言を感じさせる。
M2「Mi Fido Di Te」:風景で描写すれば、低くたれ込めた曇り空の向こうに希望や安らぎがほわっと灯っているような曲。とてもいい。
M3「Per Me」:メロウ。トラッド(民謡とか)な感じ、あるいは映画のサントラふう。何て言うかヨーロッパ土着の音楽というニュアンスを感じる。
M4「Falla Girare」:ラップらしいラップ。母音が多くても、日本語とはやはり音数が違う。
M5「Un Buco Nella Tasca」:身を委ねやすい伴奏に乗せた朗読ふうに始まり、徐々に重苦しいほどの高ぶりを見せる。
M6「Mani In Alto」:それなりにメロディのある原曲をリミックスしたみたいな感じ(これが原曲だと思うけど)。ボーカルにあまり重きが置かれていない音づくり。
M7「Penelope」:ラップらしいラップ(その2)。リフのフレーズの語感がかわいいのと、ハーモニカが効いていて、印象はずいぶんと和らぐ。
M8「"Una Storia D'Amore"」:ちょっとフランスっぽい(私的印象にすぎず根拠は弱い)。ストリングスに乗せた切々とした詩的世界。
M9「La Valigia」:メロディアスな曲、ポジティブなアレンジ。ちょっとあどけないかも知れないけれど、すごくいい。音づくりとしての類縁性は少ない気がするけれど、どこかブラジルっぽいヴァイブ。
M10「La Voglia Di Liberta'」:穏やかながらメロディの豊かなサビがいい。ギターのカッティングがかっこいい。オルガンとホーンセクションが効いていて少し黒っぽい。
M11「Coraggio」:少しUKっぽい(ただし、ちょっと古いUK)。ギターの鳴り方とか。
M12「Bruto」:賑やかな曲。ただ、ちょっと要素を詰め込みすぎっぽい。エンディングのサルサの引用は、僕はサルサも好きだから楽しいけど、不要っぽい?
M13「Mi Disordino」:相対的にハードロック。雰囲気としては、最後にもう一度、「僕は僕らしく行きますんで」と念押しした感じかも。その後、シークレット・トラックがある(もしかするとタイトルは「Buon Sangue」)。穏やかながら力強く、サビのメロディがいい。

* 『La Repubblica』の日曜版にジョヴァノッティのインタビューが載ったことがあった。pdfをダウンロードできるので、とりあえず手元には手繰り寄せたものの未読。というかオマエ読めんのかよという説あり。ごもっとも。日曜版の一覧はこちら。ジョヴァノッティのインタビューが掲載されたのは3月20日版。以上、ご参考までにご紹介。
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by mono_mono_14 | 2005-06-27 17:38 | 音/musica | Comments(4)
Commented by kaioko at 2005-06-27 22:43
monoさん、連日失礼します(笑)
私のところにミュージックバトンなるものが回ってきました。質問に答えてバトンを渡していくというものです。ぜひmonoさんに受け取っていただいて、音楽のお話をしていただけるととうれしいです。質問は、
☆コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
☆今聞いている曲
☆最後に買った CD
☆よく聞く、または特別な思い入れのある 5 曲
☆バトンを渡す 5 名
です。面倒でしたらスルーしてくださーい。よろしくお願いします。

Commented by mono_mono_14 at 2005-06-28 05:43
遊びに来てもらえてとても嬉しいです。・・・が、この宿題はちょっと荷が重いような...。でも、せっかくなのでやってみました。ご笑納ください(?)。
Commented by みっちゃん at 2005-08-01 08:07 x
mixiから来ました。
私のよりも分かりやすい感想でありがたいです。
また、過去の日記もゆっくり読ませて頂きますね〜。
では。
Commented by mono_mono_14 at 2005-08-01 12:35
mixiの中をうろうろしてたら「Jovanotti」とあったのを見つけ、
嬉しくなって思わず混ざってしまいました。
Jovaのことは少ししか書かれてないブログですが、どうぞよろしく。
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