人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヴェネツィア談義

Leggo alcuni libri su Venezia. In un libro da Tenco Tsunoi intitolato "alla Veneziana" ho saputo che i veneziani vivono nei piccoli appartamenti ed invece si divertono loro vita. Allora anche noi che viviamo nelle piccole case potremmo vivere piu' piacevolmente. Anche dei libiri da Hidenobu Jinnai mi fanno suggestivi. Penso che ci siano tante cose veneziane da imparare per vivere meglio, non posso dirlo bene ma lo credo.

 路地について考える会議(?)があった。計画的な開発プロジェクト(例えば汐留とか六本木ヒルズとかお台場とか)をやる時に、下町ふうな入り組んだ路地空間をつくれるチャンスはないものか、というようなことを考える・・・フリをしてまったりと好き勝手にしゃべる会議だ。そして路地と言えば必ず引き合いに出されるのがヴェネツィアなのだった。僕がヴェネツィアに行ったのは7年前のほんの2-3日限りのことでしかなく、とてもヴェネツィアを語る資格はないし、典型的な観光客としての目線だから、住むに適しているかとかはほとんど見当がつかない。だけれど、第一印象としてはとても気に入った街だったとは言える。



 住む場所のヴェネツィアとして、僕がおもしろく読んだのが角井典子さんの『ヴェネツィア的生活』。この中で、僕が心強く思ったのが、ヴェネツィアの家は狭く、台所などは日本のアパートよりもささやかなくらい、という話。生活が豊かでいきいきとしているかどうかなんて、家のサイズなんかじゃなくて、住み手の心がけや街とのつき合い方の方が大事だということがほのめかされていて、これが僕の思っていることと一致した。この本は、この話題以外にもおもしろい話がいっぱい詰まっていて(というか「家が狭いネタ」に着目する方がマイナーだと思う)、著者の距離感(ヴェネツィアへの惚れ込み具合と観察具合)がほどよいバランスで綴られている。写真もいい。ついヴェネツィアに行きたくなることが難点(?)か。

 21世紀の日本で、狙ってヴェネツィアみたいな街がつくれるかと言えば、とても難しいと言わざるを得ないし、必ずしもヴェネツィアが都市空間の理想型であるということでもないのだけれど、でもヴェネツィアから学ぶことはたくさんあると思っている。もちろん、運河や路地や広場やカフェやバカロみたいな居心地のいい場所づくりのヒントはたくさんあるけれど、たぶん、それらだけを引き写すのではなく、まるごとのライフスタイルとして学ぶんだろうと思う。
 NHK教育テレビの人間講座というシリーズ番組で陣内秀信さんがやった『地中海都市のライフスタイル』のテキストが手元にある。2001年6-7月期とあるから4年も前のことだ。このテキストは「二一世紀を迎え、日本の私たちも、これまでの経済を優先し、機能や効率ばかりを追い求める都市開発を真剣に見直す必要に迫られている。「人々の心」を大切にする、生き生きとした豊かな都市の生活を取り戻すための町づくりの在り方が求められている」と始まり、「地中海世界の都市を訪ねながら、日本の私たちのライフスタイルをもう一度、深い所から考え直してみたい」と終わる。以前は、陣内さんって研究のフリをしてイタリアを遊んでる人だろ、と思っていたのだけれど、最近、ようやく彼の研究成果を僕の果実として受け取れるようになってきた。これはいい! と読んだ時に迷わず思ったのが『イタリア 小さなまちの底力』という本で、それ以来、陣内さんのやってきたことが、僕のなかで意味のある像を結びだしたのだった。路地に話を戻せば『迷宮都市ヴェネツィアを歩く』がかっこうのテキストだ。雑談調の緩い路地会議用にこの本の写真のコピーを並べて提出しようかと思ったほど(時間切れで見送り)。
 ・・・なんだか本の紹介コーナーになってしまった。ま、いっか。

 文字をひそめてこっそり告白。コンフェデのブラジル戦は録画も忘れたまま爆睡。時差ボケもへったくれもない体たらく。前夜が完徹だったから...と言い訳してみる。誰かから録画を借りて、旬をとうに過ぎた頃に時間を遡ってこっそりアップすると思います。
 追記(7/6)。こっそりアップしました。

by mono_mono_14 | 2005-06-24 22:12 | 伊/italia
<< 『谷口吉生のミュージアム』展 コンフェデその3:ブラジル戦 >>