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世界ウルルン滞在記@ブルーノ・マリ

Ho visto un programma di tv chiamato "Sekai Ururun Taizaiki" in cui un'attorice faceva le scarpe alla bottega famosa di Bruno Magli a Bologna. La bottega era buona e i maestri erano bravissimi ma l'attorice era brutta, pensava solo alla stessa che mi ha fatto spiacevole.

 日曜日の夜に放送されている『世界ウルルン滞在記』、昨日はボローニャにある靴メーカー、ブルーノ・マリ(Bruno Magli)を佐田真由美という若い別嬪さんが訪ねるというものだった。この番組、世界中のありとあらゆる場所に出かけていく感もあるのだが、僕が好きなのは、圧倒的に今回みたいなヨーロッパを訪ねる回だ。ヨーロッパなら街でも田舎でも、海でも山でもウェルカム。今回は、イタリアなものだから期待しながら観た、のだが・・・。
 いや、ブルーノ・マリの工房の雰囲気はよかったし、職人さんもいい感じだったし、ホームステイ先の家族もステキだったのだが、いかんせん主役の別嬪さんがいただけない。なかなか足に合う靴が見つけられなくて苦労している人だそうで、この際だから自分に合うできるだけ高品質な靴をできるだけたくさんつくりたいという野心がある。そのことは、まあ別にいいんだけど、何ていうか、そのやりとりの過程で、ブルーノ・マリの歴史に対しても、靴づくり一筋の職人に対しても、素材の格が持つ意味にも、これっぽっちも敬意を払っているそぶりが見られない。それがとても腹立たしく、悔しく、悲しかった。あなたは満足いく靴がつくれたかも知れないけれど、ヤな日本を置きみやげにされたようで、正直、不愉快だった。
 かつて、ミラノのモンテ・ナポレオーネで某店に入り「父に財布を買いたいんだけど」と持ちかけたときの、「またジャッポネーゼがうちのロゴを買いに来やがったぜ」みたいな冷ややかな空気を漂わせながら、「お父さんに財布? それはいいね、そこにあるよ」みたいな返事をもらったときの、やり場のない気持ちがふと蘇ったり、してしまった。番組のキャッチは「ブルーノ・マリの心を込めた靴に…佐田真由美が出会った」だった。別嬪さんの方にも心を込めてほしかった。
 もっとも、『世界ウルルン滞在記』を、こんなに思い入れを込めながら観てはいけないのかも知れないけれど...。
by mono_mono_14 | 2005-03-07 23:59 | 雑/quotidiana
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