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手の痕跡

Ho un libro sugli stadi italiani costruiti o rinnovati per i mondiali di Italia del 1990. Ci sono tanti tipi di pianta degli stadi, alcune sono state dipiante a mano. Recentamente molte piante sono dipiante col computer ma quelle a mano mi sembrano brave.

 シゴトの息抜きに、ふと棚にある『1990 STADI IN ITALIA』という、分厚い本を手に取った。1990年のワールドカップ・イタリア大会のために、新築されたり改修されたりしたスタジアムの計画案やコンセプト、写真などが収められている。バブル景気に沸いていた頃に、使うあてもないけど会社の経費で誰かが買ったに違いない洋書だ。イタリア語と英語のバイリンガルで、中身はサッカースタジアム。オレに勉強しなさいってことか? と、数年前から僕の棚に置いている。実際には、読んでみようにも、知らない単語だらけで、手に負えないシロモノ。背表紙がちょっとしたインテリア小物の役割を果たしているだけなのであった。
 久しぶりに開いてみると、先日、森美術館で観てきた、過去に描かれた未来都市のイメージのようなスタジアムが多いことに、少し驚く。もっとも、まさにそんな時代につくられたスタジアムの改修プロジェクトも含まれているかもしれない。コンピュータで書いた図面もあれば、手描きの図面もある。計画当時は20年は前のことだから、思いの外、手描きが多い。色鉛筆で着彩されている図面なんかもあった。やっぱり手描きは味わいが違うなあ、なんていうことをぼんやり思う。今や、いろんな分野ですっかりコンピュータが幅をきかせているけれど、何となくまた手の痕跡が求められるような時代が来そうな気がする。
by mono_mono_14 | 2005-01-25 23:59 | 雑/quotidiana
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