ゆきがやんだら

Sentivo uno shock ad un libro illustrato intitolato "Giorno di Neve" di Komako Sakai. Non riesco a mettere i miei sentimenti in parole, ma veramente bellissimo. Che bei grigi!

 酒井駒子『ゆきがやんだら』。絵本。こどものための絵本かと言えば、もちろんそうなのだろうけれど、どちらかと言えば、おとな向けなのではないかしら、と思わせる絵、また絵。画集と呼んでもいい。その方がしっくり来るような気すらする。心の深いところと響き合うショートムービーのよう。深い深い叙情的な余韻。なんて美しい灰色!
 雪が日常的ではない地方でしか暮らしたことのない僕なので、この本が描いたような雪の1日は何度か訪れている。雪が、何もかもふだんとは違う非日常的な時間と空間をもたらしてくれるという経験は、確かにある。すっかり忘れていたそんな日の記憶がたぐり寄せられる。何かを思い出すのではない。確かにそういう日があったよ、という僕の心のどこか、底の方に埋もれている記憶の地層に、直接、こつんと触れられた感じがする。小さく揺さぶられた感情が、底の方からじわっと浮かび上がってくる。雪に包まれる団地の絵は、何度見ても鳥肌が立つ。額装して飾りたいと思うほどだ。
 東京もそれなりの雪に見舞われるのでは、とも言われていた2月の3連休は、事前の予報ほどのこともなく過ぎようとしていて、そのことは、寒がりとしてはありがたいことでもあるのだけれど、この本が揺り起こしてくれたような「雪の日」のセンチメントをじんわりと感じる機会を逸したという意味では、ちょっぴり残念なことでもあるのでした。
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by mono_mono_14 | 2011-02-13 13:21 | 本/libro | Comments(0)
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