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K坂の情景 2

 路地であるのかすら判然としない空隙に、1台の自転車が停まり、その奥には素っ気ない鉄製の階段が2階へと伸び、さらにその奥には台所の窓らしきが見える。くたびれ気味の建物の壁が、気乗りしない朝礼につき合わされている子どもたちのように不揃いに並んでいる。こういう場所を、愛すべき空間(あるいは愛されてしかるべき空間)だと、僕は信じて疑わない。伊コヒイキとしてえいやっと飛躍して言えば、ここにはイタリアの片隅がある。[2009.07.15-19:00]
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by mono_mono_14 | 2009-07-16 13:55 | 街/citta
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