K坂の情景 1
細い裏通りを右に折れると、表通りへと向かう坂道の先に並ぶ古い木造家屋たちと目が合った。表通りの道幅が広げられる時、彼らはその生涯を閉じるだろう。今は、ただその時を穏やかな顔で待っているようにも見える。彼らは文化財には遠く及ばない建物だ。しかしながら、彼らが何食わぬ顔でここに在ることが、狭く入り組んだ路地とともにこの坂の街の文化を醸し出しているのは間違いない。そういう意味では、紛れもない「文化財」だと言うこともできる。[2009.07.15-18:58]
by mono_mono_14
| 2009-07-16 12:32
| 街/citta
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