冒険の終わりに [06]

 イタリアの第3戦。ウルグアイとのジリジリするような一騎打ち。見るも無惨に敗れ去った2010年のアズーリを、プランデッリが魅力的に再生させてきたかに見えたのだけれど、正直、あまりパッとしないままにアリタリアのチャーター機に搭乗し、バカンスを迎えることとなった。伊コヒイキ的には残念。
#copadomundo2014


 イタリアが大会を去った2時間後。メンバーを大幅に入れ替えてきたコロンビアを相手に、サムライたちは全身全霊を傾けて勝利をもぎ取るべくピッチに立っていた。日本の第3戦。勝利すれば他力本願ながら決勝トーナメント進出の可能性があった。それ以上に、ザック・ジャパンの到達点を表す責務があった。
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 結果は、1対4の完敗だった。PKは仕方ない。真にクレバーなセンターバック(例えば往年のネスタとかカンナバーロとか)であればあの場面で飛び込んでないだろうけど。リードされてからもチームはその後も気持ちはそれなりに強く保ったまま戦ったと思う。前半のうちに追いついたのもよかった。
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 後半、コロンビアの10番がピッチに送り込まれ、日本はずいぶんと手を焼くことになった。ハメス・ロドリゲス。クラスが違った。日本がどれだけポゼッション高く攻め込んだとしても、なかなかゴールの気配がしてこないが、コロンビアのカウンターにはいつも慄然とさせられた。いったい何が違うのだろう。
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 次々と失点を重ね、ゴールキーパーの交代劇まで見せつけられた。2006年のブラジル戦のようだったが、タイムアップの瞬間まで前へ前へという気持ちが感じられた。2006年には中田英寿だけだったが、2014年には長谷部、本田、内田、山口と、少なくとも4人はいた。長友と大久保をオマケで加えてもいい。
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 ザックとの4年間の冒険がこの上なく苦く終わろうとしているのを、なんとも形容しがたい心持ちでテレビの前で見つめていた。世界標準(決して世界最高水準なんかじゃない)とのとてつもない距離。この距離感を覚えておこうと思った。長谷部が素晴らしかった。最後は齋藤を使ってみてほしかったな。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-25 21:39 | 蹴/calcio | Comments(0)

デジャヴュ… [05]

 日本の第2戦。対ギリシャ。スコアレスドロー。まるで2006年ドイツ大会の再現のよう。あの時はブラジルに大勝すれば…という計算。今回はコロンビアに2点差をつけて勝てば…というところ。川島6 内田6.5 吉田5.5 今野6 長友5 長谷部5.5(遠藤5.5) 山口6 岡崎5 本田6 大久保6 大迫6(香川5) ザック5。
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 日本のサッカーはやり尽くしたとのテレビ解説(NHK)。でも、日本のポゼッションは高かったが、ギリシャはカウンターをもくろんでいるのだから、必ずしも日本のペースだったということにはならない。実際、危険なシーンはギリシャの方が多くつくったのではないか。ポゼッションは目的でなく手段だろう。
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 香川をベンチに置いて大久保を先発というのは、トレーニングで香川がプレゼンスを高められなかったことを窺わせた。あのパフォーマンスで次戦の先発が保証されているわけはない。満を持して投入された後半の30分あまりのプレーは、初戦よりはよかったものの、期するところが見えたとも言えない。
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 コロンビアがどういう布陣で3戦目に臨んでくるかはわからないが、モチベーションが低いとは思えない。この2戦のできばえからすれば、日本が勝つのは容易ではないと思う。そうは思うのだけれど、でも、ザッケローニと歩んだこの4年間の総決算として、日本はここまできた、という試合をしてほしい。
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 デジャヴュな過去エントリにリンクを貼っておこう。
  2006年-1
  2006年-2 ←イマココ
  2006年-3 ←予言の意図ではない
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# by mono_mono_14 | 2014-06-20 12:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

アディオス、ラ・ロハ! [04]

 王者・スペイン代表。今日こそは全てを出し切るはずだったのに、早々に1点目を失った時には、やっぱり今日も…という、憔悴し切った表情で落ち込んでいた。気持ちを奮い立たせていたけれど、プレーは滑らかさを欠いた。めくるめくようなショートパスの交換はほとんど見ることができなかった。
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 後半の途中だったか、誰かが軽くヒールパスでつないだ場面があった。スペイン代表なら珍しくもなんともないプレーだが、今日は思わず目に留まった。軽すぎると思ったほどで、それほどぎくしゃくとプレーしていたのだ。そして、そのプレーの後、スペインらしさが薫るパス回しがしばし展開された。
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 「らしくやれるか」というのは、ほんとうに微妙な気の持ちようのさじ加減の上にあるのだろう。あのヒールパスが、スペインらしさを呼び起こしたように思われた。しかし、それも長くは続かず、線香花火のように煌めいて消えて行った。イタリアをチンチンにした2年前のスペイン代表の面影はなかった。
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 単に勝てなかったというのではなく、まるきり彼らのサッカーになっていなかった。こんなふうに負けていくことがあるなんて。もっとも、前回王者がグループリーグで大会を去ること自体は、2002年のフランスや2010年のイタリアもそうだったわけで、そんなに珍しいことでもないのだけれど。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-19 13:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

サムライはいずこへ [03]

 日本の初戦。コートジボワール戦。1対2で敗戦。日曜の午前10時開始という健康的すぎる日程のせいか、気合い不足の観戦だったと反省するが、サムライ魂をロッカーに置いてきた選手もいた。川島5.5 内田6.5 森重5.5 吉田5 長友5 長谷部5.5 山口5.5 岡崎5 本田6 香川4.5 大迫5 ザック4.5。
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 気持ちが入っていないのか入りすぎていたのかわからないが、全体として他人事として90分が終わってしまったような試合だった。負けるにしても「表現」し尽くしてほしかった。いや、むしろ、「表現」しないなら勝ち点をもぎ取らないといけない。手も足も出ないような相手ではなかったはずだ。
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 本田のゴールは素晴らしかったが、フィジカルは戻り切っていないようだった。メンタルはチームで誰よりもサムライだった。内田が安定して攻守にいいパフォーマンスを披露していた。日本のMOMだったと思う。川島、森重、山口もまずまずだったし、主将の長谷部も責任感あるプレーを見せた。
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 最も大きな問題は香川だ。香川からは、自分がチームのコンディションをつくるんだという自覚が感じられなかった。コンフェデでも同様だったように記憶している。次の2試合ではぜひとも違う姿を見せてほしい。(なお、この評は僕の日常にも全く同じ戒めとして与えるのがフェアだと思う。)
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# by mono_mono_14 | 2014-06-15 16:58 | 蹴/calcio | Comments(0)

ピルロのアズーリ [02]

 イタリアの初戦。イタリアは、洗練されたとは言いがたい味わいながら丁寧なボールポゼッションでイングランドを御していたけれど、あっさりとサイドを切り込まれ失点するというような脆さも見せた。カテナチオのイタリアとは違うイタリアなのだということがくっきりと映し出されていた。
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 ピルロ。シンプルで簡単なプレーに見えるけれど、それを成立させているのは、フクザツ極まりない高度で多面的で瞬時な状況判断だ。ボールを受ける時にはマークを外し、ポンとさばいたボールは危険なところへ向かう。見れば見るほど異次元のプレーだ。今大会で代表引退だそう。堪能したい。
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 マルキージオの先制ゴールは、ピルロの極上スルーからの狙い澄ましたミドル。バロテッリの決勝ゴールは組み立てからフィニッシュまで美しかった。総じていいゲーム運びで、ええかっこしいのはずのイタリアの選手たちからは代表のピッチに立っているという泥くさい責任感が感じられ、好もしかった。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-15 15:52 | 蹴/calcio | Comments(0)

はじまりはじまり [01]

 1998年のワールドカップが始まる時には、放送予定はチェックしまくったし、VHSを何本も買い込んで、浮き足立ったと言っていいような心持ちでスタンバイしていたような気がする。2014年は、いつの間にかワールドカップの開幕を迎えていたという感じだ。これはいかんことのような気がする。
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 開幕してからの3日間、目覚ましもタイマー録画もまだしていない。これもいかんことのような気がする。スペインvsオランダはときどき居眠りしながらも見たし、イングランドvsイタリアも見たし、もちろん日本vsコートジボワールも見た。8試合のうち3試合。少ないような、こんなもののような。
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 スペインはずいぶんと冴えなかった。かと言って、オランダがすごかったとも思わなかったのだけれど、ファンペルシーとロッベンはすごかった。こういう「個」が日本に現れる日が来るんだろうか。バロテッリやドログバを見ても同じことを思うわけだけれど。根っこの方から何かが違うのだと思う。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-15 14:36 | 蹴/calcio | Comments(0)