『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』

Mi sono visto un film italo-francese "Sacro GRA" che mi ha fatto pensare della vita, quella dolce, amara e bella.

 久しぶりに映画を観た(…と思ったのだけれど、春に「アナ雪」を観たな、そう言えば)。
 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。お盆休みの土曜日に封切りされた映画をその翌日に観に行くという、異例のフットワークで。スタートで行っておかないと、あ、明日までだった…とか言いながら見逃す予感がしたので。ドキュメンタリー映画として初めてヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したのだそう。原題は『SACRO GRA』(聖なる大環状線)。ローマ郊外をとりまく全長約70kmの環状高速道路(GRA)の辺りで淡々と送られているあの人この人の日常を重ね合わせた寄木細工のような作品。

 ローマに行ったとしても、観光客の立場であれば絶対に行かないだろう辺りに、当たり前のことだけれど、頭に想い起こされるローマらしさとは無縁と言ってもよいような普通の人生が無数にちりばめられている。スポットライトを浴びるわけでもなく、かつて想像した未来とももしかしたら違った筋書きを呈しているかも知れない、そんな人生が、無数に。それらを細かく丹念に、でも淡々と重ね続ける93分の後に、生きることの掛け値なしの素晴らしさが、上澄みのようにじんわりとにじんでくるのを感じ取っている。必ずしも甘露ではなく苦みがあるかも知れない。それでも、生きるということの極上の味わいであることは確かだと思う。
 パンフレットに掲載されている監督のインタビュー(正しくは対談だけれど)を読んでいると、このような映画が撮れること自体がちょっとした人生の奇跡のように思えた。

 本編が始まる前に流されるいくつかの予告編を見ていると、お、観てみたいなーと思ったりした。まさにそう思わせるためにつくられた短い映像は、さすがによくできているのであった。そして、映画は映画館で観てこそ映画だなぁなどということも思ったりした。
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# by mono_mono_14 | 2014-08-18 21:58 | 伊/italia | Comments(0)

また4年後に [07]

 終わってしまえばあっという間だ。トーナメントからがほんとうのワールドカップだというのは、たぶん正しい。ほんとうのワールドカップは、わずか16試合だ。あっという間に終わってしまうのも道理だ。ここでその16試合を今さらながらに振り返ることはしないし、できない。ドイツは優勝に値するチームだった。
#copadomundo2014


 いいチームが常に勝利するわけではない。アルゼンチンが優勝してもおかしくはなかった。この試合もマスチェラーノが素晴らしかった。前線の1人か2人がもう少しトップフォームだったら、あるいはディ・マリアがいたら、アルゼンチンが勝てたかも知れない。それでも、今回は勝つべきはドイツだった。
#copadomundo2014


 ブラジルの終わり方は、「ブラジルにとって」ではなく「サッカーにとって」衝撃だった。ブラジルもあんなふうになってしまうことがあるというサッカーのおそろしさであり、ブラジルがあんなふうになってしまったという事実自体のおそろしさだった。あってはならないことが起きてしまった、そんなふうだった。
#copadomundo2014


 日本は5大会連続出場ではあるけれど、まだ2回しか「ほんとうのワールドカップ」には出ていない。ブラジルでさえもあんな濁流に飲み込まれて消えていってしまう、そんな「ほんとうのワールドカップ」の常連になること、その辺りが日本の目標だ。「らしさ」以前に、そこにいくんだという気持ちが見たい。
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# by mono_mono_14 | 2014-07-17 17:20 | 蹴/calcio | Comments(0)

冒険の終わりに [06]

 イタリアの第3戦。ウルグアイとのジリジリするような一騎打ち。見るも無惨に敗れ去った2010年のアズーリを、プランデッリが魅力的に再生させてきたかに見えたのだけれど、正直、あまりパッとしないままにアリタリアのチャーター機に搭乗し、バカンスを迎えることとなった。伊コヒイキ的には残念。
#copadomundo2014


 イタリアが大会を去った2時間後。メンバーを大幅に入れ替えてきたコロンビアを相手に、サムライたちは全身全霊を傾けて勝利をもぎ取るべくピッチに立っていた。日本の第3戦。勝利すれば他力本願ながら決勝トーナメント進出の可能性があった。それ以上に、ザック・ジャパンの到達点を表す責務があった。
#copadomundo2014


 結果は、1対4の完敗だった。PKは仕方ない。真にクレバーなセンターバック(例えば往年のネスタとかカンナバーロとか)であればあの場面で飛び込んでないだろうけど。リードされてからもチームはその後も気持ちはそれなりに強く保ったまま戦ったと思う。前半のうちに追いついたのもよかった。
#copadomundo2014


 後半、コロンビアの10番がピッチに送り込まれ、日本はずいぶんと手を焼くことになった。ハメス・ロドリゲス。クラスが違った。日本がどれだけポゼッション高く攻め込んだとしても、なかなかゴールの気配がしてこないが、コロンビアのカウンターにはいつも慄然とさせられた。いったい何が違うのだろう。
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 次々と失点を重ね、ゴールキーパーの交代劇まで見せつけられた。2006年のブラジル戦のようだったが、タイムアップの瞬間まで前へ前へという気持ちが感じられた。2006年には中田英寿だけだったが、2014年には長谷部、本田、内田、山口と、少なくとも4人はいた。長友と大久保をオマケで加えてもいい。
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 ザックとの4年間の冒険がこの上なく苦く終わろうとしているのを、なんとも形容しがたい心持ちでテレビの前で見つめていた。世界標準(決して世界最高水準なんかじゃない)とのとてつもない距離。この距離感を覚えておこうと思った。長谷部が素晴らしかった。最後は齋藤を使ってみてほしかったな。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-25 21:39 | 蹴/calcio | Comments(0)

デジャヴュ… [05]

 日本の第2戦。対ギリシャ。スコアレスドロー。まるで2006年ドイツ大会の再現のよう。あの時はブラジルに大勝すれば…という計算。今回はコロンビアに2点差をつけて勝てば…というところ。川島6 内田6.5 吉田5.5 今野6 長友5 長谷部5.5(遠藤5.5) 山口6 岡崎5 本田6 大久保6 大迫6(香川5) ザック5。
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 日本のサッカーはやり尽くしたとのテレビ解説(NHK)。でも、日本のポゼッションは高かったが、ギリシャはカウンターをもくろんでいるのだから、必ずしも日本のペースだったということにはならない。実際、危険なシーンはギリシャの方が多くつくったのではないか。ポゼッションは目的でなく手段だろう。
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 香川をベンチに置いて大久保を先発というのは、トレーニングで香川がプレゼンスを高められなかったことを窺わせた。あのパフォーマンスで次戦の先発が保証されているわけはない。満を持して投入された後半の30分あまりのプレーは、初戦よりはよかったものの、期するところが見えたとも言えない。
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 コロンビアがどういう布陣で3戦目に臨んでくるかはわからないが、モチベーションが低いとは思えない。この2戦のできばえからすれば、日本が勝つのは容易ではないと思う。そうは思うのだけれど、でも、ザッケローニと歩んだこの4年間の総決算として、日本はここまできた、という試合をしてほしい。
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 デジャヴュな過去エントリにリンクを貼っておこう。
  2006年-1
  2006年-2 ←イマココ
  2006年-3 ←予言の意図ではない
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# by mono_mono_14 | 2014-06-20 12:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

アディオス、ラ・ロハ! [04]

 王者・スペイン代表。今日こそは全てを出し切るはずだったのに、早々に1点目を失った時には、やっぱり今日も…という、憔悴し切った表情で落ち込んでいた。気持ちを奮い立たせていたけれど、プレーは滑らかさを欠いた。めくるめくようなショートパスの交換はほとんど見ることができなかった。
#copadomundo2014


 後半の途中だったか、誰かが軽くヒールパスでつないだ場面があった。スペイン代表なら珍しくもなんともないプレーだが、今日は思わず目に留まった。軽すぎると思ったほどで、それほどぎくしゃくとプレーしていたのだ。そして、そのプレーの後、スペインらしさが薫るパス回しがしばし展開された。
#copadomundo2014


 「らしくやれるか」というのは、ほんとうに微妙な気の持ちようのさじ加減の上にあるのだろう。あのヒールパスが、スペインらしさを呼び起こしたように思われた。しかし、それも長くは続かず、線香花火のように煌めいて消えて行った。イタリアをチンチンにした2年前のスペイン代表の面影はなかった。
#copadomundo2014


 単に勝てなかったというのではなく、まるきり彼らのサッカーになっていなかった。こんなふうに負けていくことがあるなんて。もっとも、前回王者がグループリーグで大会を去ること自体は、2002年のフランスや2010年のイタリアもそうだったわけで、そんなに珍しいことでもないのだけれど。
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# by mono_mono_14 | 2014-06-19 13:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

サムライはいずこへ [03]

 日本の初戦。コートジボワール戦。1対2で敗戦。日曜の午前10時開始という健康的すぎる日程のせいか、気合い不足の観戦だったと反省するが、サムライ魂をロッカーに置いてきた選手もいた。川島5.5 内田6.5 森重5.5 吉田5 長友5 長谷部5.5 山口5.5 岡崎5 本田6 香川4.5 大迫5 ザック4.5。
#copadomundo2014


 気持ちが入っていないのか入りすぎていたのかわからないが、全体として他人事として90分が終わってしまったような試合だった。負けるにしても「表現」し尽くしてほしかった。いや、むしろ、「表現」しないなら勝ち点をもぎ取らないといけない。手も足も出ないような相手ではなかったはずだ。
#copadomundo2014


 本田のゴールは素晴らしかったが、フィジカルは戻り切っていないようだった。メンタルはチームで誰よりもサムライだった。内田が安定して攻守にいいパフォーマンスを披露していた。日本のMOMだったと思う。川島、森重、山口もまずまずだったし、主将の長谷部も責任感あるプレーを見せた。
#copadomundo2014


 最も大きな問題は香川だ。香川からは、自分がチームのコンディションをつくるんだという自覚が感じられなかった。コンフェデでも同様だったように記憶している。次の2試合ではぜひとも違う姿を見せてほしい。(なお、この評は僕の日常にも全く同じ戒めとして与えるのがフェアだと思う。)
#copadomundo2014

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# by mono_mono_14 | 2014-06-15 16:58 | 蹴/calcio | Comments(0)