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もう5月が終わってしまう

Maggio ha gia' passato nonostante non ho fatto quasi niente in questo mese. Sono triste. Voglio avere una mano veloce...

 まさか、もう5月が終わってしまうなんて...! と、今月にカタづけた事柄を思い浮かべてみて、その密度の薄さに愕然。まったくもってノロマ肌にもほどがある。どうしてくれよう。
 最近、拾い読みしている田丸公美子さんの『パーネ・アモーレ』と米原万里さんの『不実な美女か貞淑な醜女か』。イタリア語とロシア語のトップ通訳者が書いた通訳こぼれ話(に端を発する比較文化論)みたいな本。こういう人たちが通訳の現場で即断で切り拓いている(切り抜けている?)クリエイティブな世界に満ちたスピード感。筋金入りのノロマ肌は、ページを繰るたびに賛嘆と惨憺の混じり合ったタメ息が出る。とってもおもしろく、そして自分の世界がちょっぴり哀しく見えたりする。国安真奈さんもこういう本を書いてくれたらいいなと思う。
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by mono_mono_14 | 2005-05-31 23:38 | 雑/quotidiana | Comments(0)

セリエAが終わって

 今シーズンのセリエAが終わった(厳密に言うとプレイオフが残っている)。放映権というかテレビ視聴環境のせいで、今年もあまり多くの試合は観られなかった。中田ヒデはまたしても出場の機会を得られなかったが、フィオレンティーナはぎりぎりのところで残留を決めた。日曜の深夜、フジテレビで放送のあったこの試合をシゴトのメモを書きつけながら眺めていた。残留に向け死にものぐるいで戦う選手とサポーター。その甲斐あって、試合の勝利をほぼ確実にして迎えた終盤、スタンドのサポーターはピッチではなく場内スクリーンを見てばかりだ。自分が勝っただけでは不十分で、残留は他の試合の結果いかんで決まるからだ。試合終了後、それが確定する瞬間をスタジアム全体が待っている。残留決定の瞬間が訪れ、歓喜が爆発した。少し大げさに言えば、生きるに値する人生のヒトコマが映し出されていた。フィレンツェの空とアルテミオ・フランキの芝がきれいだった。

 ワールドカップ・アメリカ大会のアジア最終予選。勝利で最終戦を終えながらグラウンドで沈み込んでいた韓国イレブンが喜びを爆発させたのは、少し遅れて終了した日本戦がよもやの引き分けだったからだった。このような形でも全然構わない。日本がドイツ大会の出場を勝ち取ることを信じてテレビにかじりつく日(その4)が間もなくやってくる。
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by mono_mono_14 | 2005-05-30 23:59 | 蹴/calcio | Comments(0)

『ゑびす三郎』のお米

 護国寺のすぐそばに『ゑびす三郎』という和食系居酒屋がある。護国寺から音羽通りをずいぶん下ったところには『にく家房次郎』という焼肉屋がある。家から近いこともあり、このふたつのお店にはときどき出かける。他では食べられないような特別なメニューがあるのかと訊かれればちょっと答に詰まるところはあるけれど、どちらかと言えば地味目で堅実なお献立を美味しく食べられるという点には疑いを入れない。晩酌付の定食屋みたいに使うこともできると思う。願わくは値段が1割くらい落ちるとウレシイかな(特に「ゑびす三郎」)。
b0018597_19233317.jpg この2店で共通して使えるポイントカードがあって、7人くらいで飲み会をやった時のポイントも丸ごともらったりしたものだから、スタンプ満了のカードが2枚も手元にあった。スタンプがいっぱいになると、「ゑびす三郎」が米のソムリエに特別にブレンドさせたというお米を1キロもらえる。手元にはカードが2枚あるから2キロだ。「ゑびす三郎」が大きなかまどで炊いている自慢のお米を、我が家の土鍋「かまどさん」で炊ける日が来たのだった。
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by mono_mono_14 | 2005-05-28 23:59 | 味/buono | Comments(0)

初めてタウラージを飲んだ日のこと

 『3 Carati トレ・カラーティ』というシチリアのワインをお店の人に選んでもらいながら、そう言えば、今日、引き合いに出した『Santagostino サンタゴスティーノ』というワインを選んでもらう時にはタウラージを引き合いに出したんだったな、なんてことを思い出した。やっぱりタウラージは鮮烈に美味しかったのだ。

 何年か前のこと、ホテルニューオータニ東京のレストランで開催されたイタリアのリストランテのフェアに出かけた。南イタリアのリストランテだったので、ソムリエ(ニューオータニ側スタッフの日本人)と相談して『Taurasi タウラージ』というご当地ワインを選んだ。ワインに詳しいわけではないのだけれど、このワインは美味しかった。食事中、今度は来日リストランテ側のスタッフがテーブルを回ってきて、ご当地ワインが卓上にあるのを喜んでくれた。私たちの料理にとても合うワインです、みたいなことを簡単な英語で話してくれた。料理は気に入りましたか、みたいなことを訊かれ、僕は、確かまだイタリア語を習い始めてはいなかったけどこれくらいは知ってるゼの一言「buonissimo」を口にした。実際、料理はとても美味しかった。イタリア人スタッフは確か「O, you are very gentle! Buonissimo means very very delicious.」みたいなことを言ってくれたと思う。「こういうのをジェントルというのか」と新鮮に思った記憶がある。
 食後になって、今度はシェフが通訳の方を連れてテーブルを回ってきた。僕は確か自家製だというグラッパをもらっていた。シェフが、グラッパのいい香りがしていますね、と言った。僕は日本語で感想を言い、最後に「Incredibile」とつけ加えた。通訳の女性が笑いながらシェフに「Incredibile」と訳した。シェフも笑いながら僕の肩に手を置いた。

付記:冒頭に記した「3 Carati」を選ぶに際してこちらのメルマガに教えていただいた情報を参考にさせていただきました。
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by mono_mono_14 | 2005-05-27 23:59 | 味/buono | Comments(0)

信号機とロトンダ

 ヨーロッパの道路などによくある円形交差点(環状の方が正しいか)。イタリア語ではロトンダ。なぜこれがあるかというと、道が真っ直ぐだとついついアクセル踏んづけてクルマをぶっ飛ばしてしまうからだと、イタリア語講座の先生が言っていた。みんながじとーっとした目つきで見てたのか、ホントにホントに、なんてつけ加える。「出身の街では十数年前には2つしかなかったロトンダが、今は20もあるんだ、やっとれんよ」。
 話の真偽はさておき(信じてあげなさいって)、交差点事故があると信号機を設置してコトに当たる日本と較べると、そういうのは精神的にも空間的にも遙かにオトナな解決法のように感じる。ヨーロッパの自転車レースを空から撮ったテレビ映像で、一団の自転車がロトンダのところで左右にさーっと分かれて、ロトンダを抜けたらまたひとかたまりに合流するところを見かけるけれど、あれなんか、ちょっとしたエレガンスだ。
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by mono_mono_14 | 2005-05-26 23:59 | 伊/italia | Comments(2)

meu coracao vagabundo...

 カエターノ・ヴェローゾ東京公演。予定開演時間に間に合わなくてヘコんでいたのだけれど、エスカレーターと階段を急いで上ってL6の扉を2枚開けると、ステージはまだ始まっていなかった。ビバ、ブラジル時間!
 ライブの中ほど。ああ、こういう屈託のない曲ってなんだか世界中にあるような気がするなあ、と(世界の音楽なんてよく知らないくせに図々しくも)思った。カエターノ超初心者の僕だから無理もないことなのだけれど、それは聴いたことのない曲で、でも、コレ、すごくいいなぁ、と思って聴いていた。とても明るくてどこかしら根源的な印象を受ける曲(ネットで拾えるセットリストを覗くとどうやら「O Leaozinho」という曲らしい、すごくよかった)。その曲に続いたのが、僕でも知っている「Coracao Vagabundo」だった。カエターノが歌い出すやカラダに小さな震えが来てしまって驚いた。なぜだか明らかに感極まってしまっている僕。やばいと思う間もなく左の頬をつーっと一筋。こんな自分に驚きつつ頬を拭うこともせずにいる。...そうか、この移ろいやすい放浪する心は、生きることの孤独も享楽もまるごと全部受け止める、寂しくて冷徹だけれど穏やかで暖かく微笑みに満ちた心なんだ。僕は確かにそうなんだとわかった気がした。すごい曲だったよ。
 すごいと言えば、これまた曲名がさっぱりわからないのだけれど、ステージに向かって右端のギタリスト(名前で書きたいのだけれど、これまた残念ながら...)が繰り広げたソロも聴いたことのないスゴさだった。エフェクターもかかっていたのかも知れないけれど、暗闇の熱帯雨林、大気、大地、それらが放つ生命力のような、研ぎ澄まされた野生がほとばしっていた。

 何曲か歌われたアメリカン・スタンダードみたいな曲は別にすると、やっぱり知らない曲が多くなってしまったのは残念だった。ウタッテクダサイと促されたアンコールの最後の曲「Terra」(中原さんが練習しとけと言っていた曲)も歌えるわけもなく。今日の国際フォーラムには、ささやくような声ながらもけっこう歌っている人がいた。女性の方が多いようだった。すごくはにかんだコーラスはステージのカエターノにも届いていたのだろうか。
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by mono_mono_14 | 2005-05-25 23:29 | 音/musica | Comments(0)

一夜漬けのカエターノ

 わりと好んでブラジル音楽を聴くのだけれど、でも、かの国が才能の宝庫すぎるせいもあるけど、とても網羅的に押さえて聴いているとは言えない。それどころか、超ビッグネームでもノータッチだったりすることもままある。例えば、現在、来日ツアー中のカエターノ・ヴェローゾとか。この来日にかこつけて押さえてみることにしました。一昨年、逃す手はないと思ってチケットを取ったジョアン・ジルベルトの初来日ツアー。チケットを取った時は、正直、そんな程度の気持ちだった。スミマセン。でも、行ってほんとうによかった。
 で、カエターノ。迷っていたのだが、見透かすように中原仁さんがブログで『カエターノの名古屋、福岡、東京公演に「行こうかなあ、どうしようかなあ」と迷っている人、迷わず「行き!」です。行かないと絶対に後悔します』と煽っていたのだ。こういうコメントを周囲が眉をひそめんばかりの勢いで鵜呑みにする僕である。この煽り、乗った! 周到なことに中原さんは、そういうビギナー向けのコンピレーション盤『CAETANO SINGS』を少し前にリリースしてある。初日のセットリストとかぶる曲があまり収録されていないのが気がかりだったけれど、リフを歌えるようにしておけとブログで指示のあった曲も入っていないけど、ライブ予習盤として購入、この数日はヘビーローテーションで聴いている。
 どのようなライブなのか、とても楽しみ・・・なんですが、それを完徹の状態で迎えなければならない見込みなことが気がかり。甘い歌声に包まれて、寝やしないか。心配なこと、この上ない。

 『CAETANO SINGS』。「リングア Lingua」というラップ調の曲がとてもカッコイイ。「カジュイーナ Cajuina」という、ちょっとシチリア民謡(?)を想起させる少しもの悲しいトーンの曲もいい(僕が想い浮かべたのはBanda Ionica)。それにしても、この声、なんていうヴァイブ!
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by mono_mono_14 | 2005-05-24 23:59 | 音/musica | Comments(0)

PowerBookかiBookなら...

 たとえば家に持ち帰ってシゴトの続きをやろうと思うと、ずいぶんと旧式になってしまったiMacを使うことになり、パフォーマンス自体にはさほどの不都合はないのだけれど(もちろん会社で使っている最新機種と較べてはいけない)、作業場所の制約が大きくなってしまうのがツラい。もしノートPCであれば少しは広い場所に持ち出して使ったり、資料を広げたい時は脇によけておいたりすることができるけれど、ころんとしたiMacは設置位置で使わざるを得なくて、ときおり場所の不自由さに閉口する。もしかしてノート(PowerBookかiBook)なら、もう少し気持ちよく家でもパソコンに向かえるんじゃないか。・・・なんていうナゾの理由でノートなMacに買い換えたいキブンが盛り上がっている。そんなキブンより、家にシゴトを持ち帰らないというキブンを盛り上げた方がいいんだろうとは思うけれど。とりあえず老体のiMacと窮屈気味に向き合った日曜日。
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by mono_mono_14 | 2005-05-22 23:59 | 雑/quotidiana | Comments(0)

神楽坂の美味しい焼き魚

b0018597_11194598.jpg 『ろばた肴町 五合』は、神楽坂から本多横丁を折れ中ほどの路地をさらに左に入った突き当たりにある居酒屋(上の写真は入口付近)。ウリにしている魚の炉端焼きがとても美味しい。一夜干しのさばやツボ鯛なんかを備長炭でじっくりふっくら焼き上げてくれる。奇をてらいすぎない創作料理も美味しい。絶品は塩昆布とキャベツのサラダ。塩昆布がこんなにサラダを美味しくするとはちょっとした驚きだった。季節の野菜の豚バラ巻きも美味しく、ゴロンとした長芋とかざっくり刻んだゴーヤとか思いがけないものが巻かれていたりする。シメの温麺(うーめん)はダシがしっかりきいた白濁スープで、コショウやラー油をかけたくなるような力強さに嬉しく意表を突かれた(下の写真)。

 さほど広くはない店内ながら、畳敷きの小上がり、キッチン前のカウンター、竈を囲むカウンターに、テーブル席と、バリエーション豊かで、40人くらいは入れるだろうか。繁盛していると思う。お店のスタッフたちは若く、働きぶりもとても気持ちいい。女性客も多く見かけるのは、彼らに因アリなのかもしれない。

b0018597_1732222.jpg ここのトイレにも炭が置いてあった。もっとも、その炭は薪みたいにでっかくて、しかも無造作にどっさり積んであって、ちょっとした迫力が出ちゃったりしている。ここまでの炭置き厠はなかなか見かけない。
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by mono_mono_14 | 2005-05-21 23:59 | 味/buono | Comments(0)

パッラーディオのエンピツ

 イタリア旅行のオミヤゲにエンピツを1本もらった。16世紀ルネッサンスを代表する建築家、アンドレア・パッラーディオ(Andrea Palladio)が設計したヴィッラ(今はワイン醸造家が所有しているらしい)訪問のオミヤゲだという。黒い軸に黄色で「VILLA DI MASER」の文字と建物のファサード(正面)を模した絵柄がプリントされている(だからと言って、手渡すときに「これでキミもパッラーディオになれるぞ、なんちゃって」はないと思う)。
b0018597_23275622.jpg もらってからしばらくして、ふと、せっかくだから使おうと思い立った。オミヤゲはそのまま取っておく派の僕としては、わりと異例のこと。電動エンピツ削りにかけてみると、うまく削れない。どうやら芯が軸のセンターを射抜いていないらしく、軸の木の部分が芯にまとわりついて残ってしまうのだ(ビバ、イタリア!)。仕方ない、何年ぶりかわからないくらいの久しぶりさで、カッターで削ってみた。削り跡のあまりの不格好さに苦笑しつつも、どこかしら心浮き立つものがある。エンピツを自分で削るためにこのエンピツでしきりと書いたような気さえする。このエンピツもだいぶチビてきた。黄色い絵柄の部分は残しておこうと思っているので(オミヤゲなので)、もうそろそろ使い納め時だ。BICのボールペンで書いたり、AUROLAの万年筆で書いたり、自分で削ったエンピツで書いたり。手にした筆記具によって、書く時の自分のキブンはずいぶんと違う。

[おまけ]磯崎新の『栖十二』より
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by mono_mono_14 | 2005-05-20 23:32 | 伊/italia | Comments(0)