カテゴリ:蹴/calcio( 152 )

また4年後に [07]

 終わってしまえばあっという間だ。トーナメントからがほんとうのワールドカップだというのは、たぶん正しい。ほんとうのワールドカップは、わずか16試合だ。あっという間に終わってしまうのも道理だ。ここでその16試合を今さらながらに振り返ることはしないし、できない。ドイツは優勝に値するチームだった。
#copadomundo2014


 いいチームが常に勝利するわけではない。アルゼンチンが優勝してもおかしくはなかった。この試合もマスチェラーノが素晴らしかった。前線の1人か2人がもう少しトップフォームだったら、あるいはディ・マリアがいたら、アルゼンチンが勝てたかも知れない。それでも、今回は勝つべきはドイツだった。
#copadomundo2014


 ブラジルの終わり方は、「ブラジルにとって」ではなく「サッカーにとって」衝撃だった。ブラジルもあんなふうになってしまうことがあるというサッカーのおそろしさであり、ブラジルがあんなふうになってしまったという事実自体のおそろしさだった。あってはならないことが起きてしまった、そんなふうだった。
#copadomundo2014


 日本は5大会連続出場ではあるけれど、まだ2回しか「ほんとうのワールドカップ」には出ていない。ブラジルでさえもあんな濁流に飲み込まれて消えていってしまう、そんな「ほんとうのワールドカップ」の常連になること、その辺りが日本の目標だ。「らしさ」以前に、そこにいくんだという気持ちが見たい。
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-07-17 17:20 | 蹴/calcio | Comments(0)

冒険の終わりに [06]

 イタリアの第3戦。ウルグアイとのジリジリするような一騎打ち。見るも無惨に敗れ去った2010年のアズーリを、プランデッリが魅力的に再生させてきたかに見えたのだけれど、正直、あまりパッとしないままにアリタリアのチャーター機に搭乗し、バカンスを迎えることとなった。伊コヒイキ的には残念。
#copadomundo2014


 イタリアが大会を去った2時間後。メンバーを大幅に入れ替えてきたコロンビアを相手に、サムライたちは全身全霊を傾けて勝利をもぎ取るべくピッチに立っていた。日本の第3戦。勝利すれば他力本願ながら決勝トーナメント進出の可能性があった。それ以上に、ザック・ジャパンの到達点を表す責務があった。
#copadomundo2014


 結果は、1対4の完敗だった。PKは仕方ない。真にクレバーなセンターバック(例えば往年のネスタとかカンナバーロとか)であればあの場面で飛び込んでないだろうけど。リードされてからもチームはその後も気持ちはそれなりに強く保ったまま戦ったと思う。前半のうちに追いついたのもよかった。
#copadomundo2014


 後半、コロンビアの10番がピッチに送り込まれ、日本はずいぶんと手を焼くことになった。ハメス・ロドリゲス。クラスが違った。日本がどれだけポゼッション高く攻め込んだとしても、なかなかゴールの気配がしてこないが、コロンビアのカウンターにはいつも慄然とさせられた。いったい何が違うのだろう。
#copadomundo2014


 次々と失点を重ね、ゴールキーパーの交代劇まで見せつけられた。2006年のブラジル戦のようだったが、タイムアップの瞬間まで前へ前へという気持ちが感じられた。2006年には中田英寿だけだったが、2014年には長谷部、本田、内田、山口と、少なくとも4人はいた。長友と大久保をオマケで加えてもいい。
#copadomundo2014


 ザックとの4年間の冒険がこの上なく苦く終わろうとしているのを、なんとも形容しがたい心持ちでテレビの前で見つめていた。世界標準(決して世界最高水準なんかじゃない)とのとてつもない距離。この距離感を覚えておこうと思った。長谷部が素晴らしかった。最後は齋藤を使ってみてほしかったな。
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-25 21:39 | 蹴/calcio | Comments(0)

デジャヴュ… [05]

 日本の第2戦。対ギリシャ。スコアレスドロー。まるで2006年ドイツ大会の再現のよう。あの時はブラジルに大勝すれば…という計算。今回はコロンビアに2点差をつけて勝てば…というところ。川島6 内田6.5 吉田5.5 今野6 長友5 長谷部5.5(遠藤5.5) 山口6 岡崎5 本田6 大久保6 大迫6(香川5) ザック5。
#copadomundo2014


 日本のサッカーはやり尽くしたとのテレビ解説(NHK)。でも、日本のポゼッションは高かったが、ギリシャはカウンターをもくろんでいるのだから、必ずしも日本のペースだったということにはならない。実際、危険なシーンはギリシャの方が多くつくったのではないか。ポゼッションは目的でなく手段だろう。
#copadomundo2014


 香川をベンチに置いて大久保を先発というのは、トレーニングで香川がプレゼンスを高められなかったことを窺わせた。あのパフォーマンスで次戦の先発が保証されているわけはない。満を持して投入された後半の30分あまりのプレーは、初戦よりはよかったものの、期するところが見えたとも言えない。
#copadomundo2014


 コロンビアがどういう布陣で3戦目に臨んでくるかはわからないが、モチベーションが低いとは思えない。この2戦のできばえからすれば、日本が勝つのは容易ではないと思う。そうは思うのだけれど、でも、ザッケローニと歩んだこの4年間の総決算として、日本はここまできた、という試合をしてほしい。
#copadomundo2014


 デジャヴュな過去エントリにリンクを貼っておこう。
  2006年-1
  2006年-2 ←イマココ
  2006年-3 ←予言の意図ではない
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-20 12:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

アディオス、ラ・ロハ! [04]

 王者・スペイン代表。今日こそは全てを出し切るはずだったのに、早々に1点目を失った時には、やっぱり今日も…という、憔悴し切った表情で落ち込んでいた。気持ちを奮い立たせていたけれど、プレーは滑らかさを欠いた。めくるめくようなショートパスの交換はほとんど見ることができなかった。
#copadomundo2014


 後半の途中だったか、誰かが軽くヒールパスでつないだ場面があった。スペイン代表なら珍しくもなんともないプレーだが、今日は思わず目に留まった。軽すぎると思ったほどで、それほどぎくしゃくとプレーしていたのだ。そして、そのプレーの後、スペインらしさが薫るパス回しがしばし展開された。
#copadomundo2014


 「らしくやれるか」というのは、ほんとうに微妙な気の持ちようのさじ加減の上にあるのだろう。あのヒールパスが、スペインらしさを呼び起こしたように思われた。しかし、それも長くは続かず、線香花火のように煌めいて消えて行った。イタリアをチンチンにした2年前のスペイン代表の面影はなかった。
#copadomundo2014


 単に勝てなかったというのではなく、まるきり彼らのサッカーになっていなかった。こんなふうに負けていくことがあるなんて。もっとも、前回王者がグループリーグで大会を去ること自体は、2002年のフランスや2010年のイタリアもそうだったわけで、そんなに珍しいことでもないのだけれど。
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-19 13:31 | 蹴/calcio | Comments(0)

サムライはいずこへ [03]

 日本の初戦。コートジボワール戦。1対2で敗戦。日曜の午前10時開始という健康的すぎる日程のせいか、気合い不足の観戦だったと反省するが、サムライ魂をロッカーに置いてきた選手もいた。川島5.5 内田6.5 森重5.5 吉田5 長友5 長谷部5.5 山口5.5 岡崎5 本田6 香川4.5 大迫5 ザック4.5。
#copadomundo2014


 気持ちが入っていないのか入りすぎていたのかわからないが、全体として他人事として90分が終わってしまったような試合だった。負けるにしても「表現」し尽くしてほしかった。いや、むしろ、「表現」しないなら勝ち点をもぎ取らないといけない。手も足も出ないような相手ではなかったはずだ。
#copadomundo2014


 本田のゴールは素晴らしかったが、フィジカルは戻り切っていないようだった。メンタルはチームで誰よりもサムライだった。内田が安定して攻守にいいパフォーマンスを披露していた。日本のMOMだったと思う。川島、森重、山口もまずまずだったし、主将の長谷部も責任感あるプレーを見せた。
#copadomundo2014


 最も大きな問題は香川だ。香川からは、自分がチームのコンディションをつくるんだという自覚が感じられなかった。コンフェデでも同様だったように記憶している。次の2試合ではぜひとも違う姿を見せてほしい。(なお、この評は僕の日常にも全く同じ戒めとして与えるのがフェアだと思う。)
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-15 16:58 | 蹴/calcio | Comments(0)

ピルロのアズーリ [02]

 イタリアの初戦。イタリアは、洗練されたとは言いがたい味わいながら丁寧なボールポゼッションでイングランドを御していたけれど、あっさりとサイドを切り込まれ失点するというような脆さも見せた。カテナチオのイタリアとは違うイタリアなのだということがくっきりと映し出されていた。
#copadomundo2014


 ピルロ。シンプルで簡単なプレーに見えるけれど、それを成立させているのは、フクザツ極まりない高度で多面的で瞬時な状況判断だ。ボールを受ける時にはマークを外し、ポンとさばいたボールは危険なところへ向かう。見れば見るほど異次元のプレーだ。今大会で代表引退だそう。堪能したい。
#copadomundo2014


 マルキージオの先制ゴールは、ピルロの極上スルーからの狙い澄ましたミドル。バロテッリの決勝ゴールは組み立てからフィニッシュまで美しかった。総じていいゲーム運びで、ええかっこしいのはずのイタリアの選手たちからは代表のピッチに立っているという泥くさい責任感が感じられ、好もしかった。
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-15 15:52 | 蹴/calcio | Comments(0)

はじまりはじまり [01]

 1998年のワールドカップが始まる時には、放送予定はチェックしまくったし、VHSを何本も買い込んで、浮き足立ったと言っていいような心持ちでスタンバイしていたような気がする。2014年は、いつの間にかワールドカップの開幕を迎えていたという感じだ。これはいかんことのような気がする。
#copadomundo2014


 開幕してからの3日間、目覚ましもタイマー録画もまだしていない。これもいかんことのような気がする。スペインvsオランダはときどき居眠りしながらも見たし、イングランドvsイタリアも見たし、もちろん日本vsコートジボワールも見た。8試合のうち3試合。少ないような、こんなもののような。
#copadomundo2014


 スペインはずいぶんと冴えなかった。かと言って、オランダがすごかったとも思わなかったのだけれど、ファンペルシーとロッベンはすごかった。こういう「個」が日本に現れる日が来るんだろうか。バロテッリやドログバを見ても同じことを思うわけだけれど。根っこの方から何かが違うのだと思う。
#copadomundo2014

[PR]
by mono_mono_14 | 2014-06-15 14:36 | 蹴/calcio | Comments(0)

Dear GON.

Grazie Gon, mi mancherai...

 大学サッカーに総理大臣杯という大会があり、4年生の時の関東予選で僕らは筑波大と対戦した。20年以上前の話だ。Jリーグはまだなく、高校のスター選手の多くは大学に進むものだった。当時の筑波には井原正巳を筆頭にこちらが一方的に知っているだけの顔ぶれが並んでいた。中山雅史もそのひとりだった。
 僕らは、井原にミドルシュートを決められたり、賤機に見たことのないフェイントをかけられたりしながら、それでも、0対3という、まあサッカーと認め得るスコアと試合内容のうちに90分を終えた。

 ベンチスタートだった中山が、後半の残り15分くらいのところでピッチに入ってきた。一時期はディフェンダーをやらされていたりした中山だったが、4年生のシーズンはトップのポジションに戻ってきており、つまるところ、ストッパーだった僕の目の前にいるのだった。おそらくは故障明けだったと思われるのだけれど、中山の動きは速く、力強く、視線は射るような鋭さを帯びていた。他の選手たちとは、何かが違っていた。

 スッと引いた中山の足元に縦パスが収まる。反転してシュートを撃つことしか考えていない気配に満ちた背中。間合いを詰める。撃たれるぞ。間に合う。僕の頭の中はそう思ったのだが、実際は、僕がシュートコースに足を出す前に中山の左足はボールを捉えていた。…え?
 中山のシュートはジャストミートせず、ボールはキーパーの正面を突いた。

 こんなのは、僕以外の誰にとっても、淡々とした、そして取るに足らない凡庸な試合中のヒトコマにすぎないわけだけれど、うそだろ、こんなタイミングで撃たれちゃうのかよ、と総毛立つようなゾクゾク感の中、次のプレーへと移っていったあの時のことは、今も忘れない。そういう意味では、あの一瞬が僕のへなちょこサッカー人生のハイライトであったかも知れない。

 とうとう辞めちゃうんだね。寂しくなるよ。お疲れさま。ありがとう。
[PR]
by mono_mono_14 | 2012-12-05 01:21 | 蹴/calcio | Comments(0)

日本対ブラジル

Mi sono visto un'amichevole di calcio del Giappone contro il Brasile sulla tv. Mi pare che sia stata una bella partita per il Giappone. I nostri samurai hanno giocato come al solito e qualche volta hanno potuto creare delle occasioni. E mi sono divertito di vedere dei bei contropiedi brasiliani.

 素晴らしかったのではないでしょうか。ブラジルを相手に自分たちの普段のサッカーをやろうとし続けて、親善試合とは言えそれなりにやれた。特に前半。そして、やられ方もよかった。スコアという意味ではなく。あ、と小さく思った瞬間に前の方が一斉にカウンターに移り、ディフェンスの対応は少しずつ間に合わず、小さな綻びを繕う機会を与えられぬままに失点する、という。あのカウンターに移る瞬間のチームのシンクロぶり、トルクの力強さ、その後の加速、ブレない技術。構築的でなく即興的。疾走するジャムセッションのような、ブラジルにしか奏でられないサッカー。まさにブラジルだった。そのブラジルに臆することのなかった日本。手応えと課題がたくさんあったはず。で、素晴らしかったのではないでしょうか。

 カカー。コンディションは7割くらいだったかも知れないけど、巧みで、力強く、美しかった。カカーの力強さで走り出す中盤が日本にも現れてほしい。
[PR]
by mono_mono_14 | 2012-10-17 23:16 | 蹴/calcio | Comments(0)

祭りの後に

Una finale amara. La Spagna era forte, bella e meritata per il campione europeo. Sembrava che non c'era nessuna opportunita' di vincere per gli azzurri. Pero' penso che l'Italia avesse un bel torneo complessivamente. Mi sono divertito molto questo torneo, questa Italia. A tutti gli azzurri, grazie e buone vacanze!

 睡眠時間が足りてないのが日中にさほど気にならなかったのは、ひとえにイタリアが勝っていたからだったらしく、すさまじかったスペインにめいっぱい叩きのめされた後は、やはり眠い1日が訪れたのだった。
 前半終了間際の2失点目が痛かった。けれど、あのオーバーラップ(ジョルディ・アルバ)とラストパス(シャビ)は美しすぎるにもほどがあった。0対1で後半に入れれば、試合展開はまた違ったかも知れないが、そうだったとしても試合終了の時点でイタリアが勝っている確率は低かっただろう。ベストパフォーマンスを披露できたとは言えない決勝戦になってしまった。それでもこの大会のイタリアはよかったと思う。伊コヒイキを堪能した大会だった。
 なんと言ってもピルロだ。今大会のピルロはすごかった。2006年のドイツ戦を思い出した。あの日のピルロも完璧だったけれど、あれから6つも年を取っているのに今大会のピルロも完璧だった。自在にコントロールされたワンタッチのパスにしびれまくった。久しぶりにテレビにかじりつくシアワセに浸った6試合だった。
[PR]
by mono_mono_14 | 2012-07-02 21:11 | 蹴/calcio | Comments(0)