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『もうひとつの楽園』

『もうひとつの楽園』_b0018597_2303868.jpg 六本木一丁目駅から泉ガーデンのエスカレーターを上り詰めたところにスウェーデン大使館はある。北欧モダンデザインを感じさせる気持ちのいい建物で、特に外観よりもインテリアの方が優れていると思う。ここを会場とした展示、『もうひとつの楽園』を観る。開幕2日目、平日の午前中。誰もいないかと思ったら、プレスっぽい人たちや外国人の姿がちらほら。あとから展示ガイドを見たら、出展作家たちが勢揃いしていたようだった。

 大使館で行われているのは、Lotta Luhlhorn(ロッタ・クールホン)、Saldo(サルド(=ステファン・ファルグレン+マドレイン・ファルグレン)、Hanna Werning(ハンナ・ベルニング)という3組のグラフィックデザイナーによる“お花畑”の展示。「Wallflowers」展と呼ばれる企画だ。鮮やかな、あるいは落ち着いたデザインのテキスタイルを壁に貼り、天井から長く吊す。色とりどりの布の帯が、柔らかな森のように重なって見える。お花畑というよりは森か林なのだが、その色鮮やかさはやはり花と呼ぶのがふさわしい。個々のデザインには好もしいものもあればさほど惹かれないものもあったのだけれど、ゆったりとした布がふうわりと、高い天井の室内に咲き乱れているさまは、とてもきれいだったし、気に入った。

 3組のデザイナーの作品をあしらったポストカードがあったので、9枚セット(1,000円ナリ)を買い求めた。紙と布では全然違うけど、雰囲気を少しお裾分け。この中ではハンナ(左列の3枚)の植物のあしらい方もきれいだけど、ロッタ(中央列の3枚)の適度な抽象具合が僕は好きだな。サルド(右列の3枚)の真ん中のヤツなどもわりと好み。
『もうひとつの楽園』_b0018597_14412110.jpg


 スウェーデン大使館を出て、まっすぐに駅へと向かう僕ではない(向かえ)。アークヒルズの方へ向かってぶらぶらと坂道を下っていく。
by mono_mono_14 | 2006-11-02 23:00 | 文/cultura
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