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ゲージュツがバクハツしてきた(かも)

Forse ho contrato a Taro Okamoto finalmente anche se non ho capito perche' in questo momento, ma comunque l'ho incontrato sicuramente. Lo credo. Vorrei vedere delle sue opere pero' purtroppo ho poco tempo libero adesso.

 最近、イサム・ノグチに興味を覚えAKARIを買ったりした。なんで興味を持つようになったのかは、自分でもあんまりよくわからない。偶然に機が熟したという感じ。そして、今、岡本太郎のタイミングも訪れた模様。理由は同じく不明だが、例によって(?)『ほぼ日』を覗いて、メキシコから里帰りを果たした岡本太郎の巨大壁画を修復するプロジェクトが始められたことを知ったのが、石を穿った最後の一滴になったと思う。さっそく「美術館巡り」と言いたいところだけれど、とりあえず文庫本を読む辺りから始めます。『今日の芸術』を探しに近所の書店を回ったけれど売ってなく、その続編に当たる『日本の伝統』を購入。できたての文庫本(2005年5月15日初版1刷発行とある)。さっそくページを繰ってみると、平易な語り口に込められた強烈な思想が立ち上ってきた。50年くらい前の文章なのに、ちっとも古びてないのがすごい。

 多感な年頃にビートルズ旋風にぶち当たり、人生の舵が勝手に切られていったような人も多いのだろう。でも1960年代に青春を送っていた人にしかビートルズが響かないわけではない。偶然の機が熟した時、その人にとっての「旋風」が到来する。イサム・ノグチや岡本太郎にちゃんと出会うのは、僕は早かったとはとても言えないけれど(どちらも故人だ)、でも、なんでだか知らないけれど、ささやかに出会ったんだ。1970年の万博で「太陽の塔」を残した岡本太郎に、日本にまた万博がやってきた2005年に出会うというのも、オハナシとしてはそんなに悪くないんじゃないか、などと思っている。・・・あるいは、僕が、「生誕100周年」にタイミングが合う感じの「遅れ加減」なのかも知れない(イサム・ノグチ(2004年)も、岡本太郎(2011年)も、三岸節子(2005年)も...)。

 件の巨大壁画は、吉村絵美留が編成するチームが修復を担当すると書いてあった。吉村絵美留さん(エミイルなんてとても本名とは思えない)の書いた『修復家だけが知る名画の真実』という新書版の本が手元にある。友だちが絵画修復をやると聞いたとき、さっぱり見当がつかないその世界のことを少しでも覗けないかと思って買った本で、とてもおもしろく読める。今回のニュースで彼の名前が登場してきたのも、ただの偶然でしかないのだけれど、何か身近感が増して嬉しかった。
by mono_mono_14 | 2005-06-07 23:59 | 文/cultura
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