『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』

Mi sono visto un film italo-francese "Sacro GRA" che mi ha fatto pensare della vita, quella dolce, amara e bella.

 久しぶりに映画を観た(…と思ったのだけれど、春に「アナ雪」を観たな、そう言えば)。
 『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』。お盆休みの土曜日に封切りされた映画をその翌日に観に行くという、異例のフットワークで。スタートで行っておかないと、あ、明日までだった…とか言いながら見逃す予感がしたので。ドキュメンタリー映画として初めてヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞したのだそう。原題は『SACRO GRA』(聖なる大環状線)。ローマ郊外をとりまく全長約70kmの環状高速道路(GRA)の辺りで淡々と送られているあの人この人の日常を重ね合わせた寄木細工のような作品。

 ローマに行ったとしても、観光客の立場であれば絶対に行かないだろう辺りに、当たり前のことだけれど、頭に想い起こされるローマらしさとは無縁と言ってもよいような普通の人生が無数にちりばめられている。スポットライトを浴びるわけでもなく、かつて想像した未来とももしかしたら違った筋書きを呈しているかも知れない、そんな人生が、無数に。それらを細かく丹念に、でも淡々と重ね続ける93分の後に、生きることの掛け値なしの素晴らしさが、上澄みのようにじんわりとにじんでくるのを感じ取っている。必ずしも甘露ではなく苦みがあるかも知れない。それでも、生きるということの極上の味わいであることは確かだと思う。
 パンフレットに掲載されている監督のインタビュー(正しくは対談だけれど)を読んでいると、このような映画が撮れること自体がちょっとした人生の奇跡のように思えた。

 本編が始まる前に流されるいくつかの予告編を見ていると、お、観てみたいなーと思ったりした。まさにそう思わせるためにつくられた短い映像は、さすがによくできているのであった。そして、映画は映画館で観てこそ映画だなぁなどということも思ったりした。
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by mono_mono_14 | 2014-08-18 21:58 | 伊/italia | Comments(0)
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