人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『森山 新宿 荒木』

Ho visto una mostra fotografica delle foto di Shinjuku da due grandi fotografi, Araki e Moriyama. E' stata veramente brava. Ho visto tanti visi di Shinjuku. Alcune sono belle, a volte scostanti, clementi, appassionati, ecc. Non ho mai saputo che Shinjuku di adesso sta ancora brada cosi'. Una mostra splendida.

 おどろおどろしく怖い街。希望と絶望のないまぜになった街。ひりひりする。うわべの喧噪の奥底に表情をなくした冷たい諦観が横たわる。しかしそれでも生への限りない執着を失うことはなく、縊死の気配はかけらもない・・・。
 『森山 新宿 荒木』。圧倒された。2人の写真家が切り取った新宿は、とてつもなく怖かった。怖かったという言い方が合っているのか、自分でもわからないけど、足がすくんで一歩も踏み出せなさそうな空気が、写真の中の街には充満していた。人懐こい笑顔だけど、よく見ると瞳の奥がちっとも笑っていない、むしろ憎しみが宿ってさえいる、そんな笑顔の瞳の奥の深い憎悪が強調されたポートレート、そんな感じの新宿。いや、憎悪なんていうそんなネガティブな感情というわけでも、たぶんないんだけど、とにかく何かの深い“情念”が立ちのぼってくる写真だった。街の野生を呼び覚まし焚きつける、そんな感じ。20-30年前から撮りためた写真もあったけど、去年撮った写真もある。戦後の復興期や高度成長期ならまだしも、21世紀の新宿が未だにこんなにもひりひりしているとは思いも寄らなかった。すごい展示だった。気圧され、圧倒され、昂揚した。うん、すごかった。
 2004年の撮影風景を収めたビデオも流れていた。そこに映る還暦をとうに過ぎた2人の写真家の魂の若々しいこと。カメラを携え、軽い足取りでひたすらに歌舞伎町を彷徨い、ひたすらにシャッターを切り続ける。ビデオの中の彼らのように、シャッターを切りまくりながら、街をずんずん歩いてみたい衝動に駆られる。実際にはそんなことはできっこないのだけれど。

『森山 新宿 荒木』_b0018597_11524918.jpg『森山 新宿 荒木』_b0018597_11525948.jpg『森山 新宿 荒木』_b0018597_1153991.jpg 会期終了5日前、何とかぎりぎり間に合ったという感じだけど、観に行けてよかった。実は、3時間にわたる映像の展示もあったことを知ったが、これはもう後の祭というか、観に行ける機会はなさそう。
by mono_mono_14 | 2005-03-17 23:59 | 芸/arte
<< テテ@渋谷クラブクアトロ 『のらや』の「わがままうどん天食」 >>